「常にスマホを触っていないと落ち着かない」というスマホ依存という病も登場するほど、今やスマホなしの生活は考えられられないという人が大半だろう。一方で、かつては「帰宅してまずすることはテレビをつけること」という人も多く存在していた。今の若者たちは、スマホとテレビのどちらに夢中なのだろうか。圧倒的にスマホと思いきや、意外な実態が明らかになった。
10代の8割弱がスマホに夢中。もはや「欠かせない存在」
NTTドコモ モバイル社会研究所が2023年2月に行った調査で、スマホとテレビの利用意識について判明。スマホ利用者を対象としたこの調査の結果は、スマホとテレビそれぞれに対し、つい夢中になってしまう人の割合が年代別に集計されている。
まず「スマートフォンを使っていると、つい夢中になってしまう」という質問に対し「そう思う」「まあそう思う」と答えた人の割合は、10代が約8割という結果に。年齢が高くなるにつれ夢中になってしまう人の割合は低くなり、40代で夢中になる人とそうでない人の割合がほぼ半々となっている。日本でスマホが普及しはじめたのが2010年頃であることを考えると納得の結果だ。
テレビ所有者を対象とした「テレビを視聴していると、つい夢中になってしまう」という質問に対しては、「そう思う」「まあそう思う」と答えた10代は51%、70代では35%と、スマホより年代間の差異は見られないものの、若者の方がつい夢中になってしまう傾向は同じだ。若者のテレビ離れが叫ばれてはいるものの、まだまだ娯楽としてのテレビは健在のようである。
10代の4割強がスマホ・テレビに夢中になってしまう
続いて、スマホとテレビの両方を所有している人を対象に、スマホとテレビそれぞれに「つい夢中になってしまうかどうか」の関係を分析した結果を見ると、スマホ・テレビともに夢中になってしまうのはやはり若者。10代の4割以上が両方に夢中になってしまうことがわかった。また、若者はスマホのみに夢中になる人の割合が高く、70代はテレビのみに夢中になる人が多い傾向となっており、やはりスマホとテレビ、どちらに慣れ親しんでいるかが夢中になる傾向と関連性があるようだ。
一方で、70代の6割弱が「スマホ・テレビとも190535に夢中になることはない」と回答。彼らは他に楽しみを見つけているのか、単にテレビなどの画面を見るのがつらくなってきたのか…。スマホに夢中な今の10代も、いつかは「夢中になることはない」と答える日が来るのだろうか。
出典元:【モバイル社会研究所】