たびたびの注意喚起があるフィッシングだが、今回はマイナポータルをかたるもので、メールやSMSの件名は「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金(5万円/1世帯)のご案内」というものだ。件名はこれ以外にも使われている可能性もあるが、市区町村からの給付金という、もっともらしい内容を装っている。添付のリンクからログインするのではなく、普段利用しているスマートフォンの公式アプリや、登録しているブックマークからアクセスすることを徹底したい。
給付金の申請を装ったマイナポータルをかたるフィッシング
12月6日にフィッシング対策協議会サイトで注意喚起されたのは、給付金の申請を装ったマイナポータルをかたるフィッシング。条件に該当すれば給付金がもらえるという内容で、支給されるのが市区町村からと装われていることもあり、うっかり信じてしまう人もいるかもしれない。
また、給付金の支給時期についての説明に「市区町村により異なります。※市区町村が確認書を受理した後、記載漏れがないか等の確認に、一定期間が必要です。」とあるのも厄介だ。行政からの給付金の振り込みなどに時間がかかるというのは多くの人が思うところでもあるため、振り込みが遅くてもそれに疑問を持つことがなく、詐欺だと気付いたときには手遅れになってしまっている…、ということもありそうだ。
メール内リンクからログイン情報を入力するのは避けたい
このようなフィッシングサイトで、メールアドレスやパスワードなどのログイン情報、名前や生年月日といった個人情報、住所情報、クレジットカード情報、ネットワークIDや本人認証パスワードなどの3-Dセキュアの認証情報などを入力したり選択することは避けたい。フィッシングサイトへの不正ログインを防ぐには、普段からメールやSMS内のリンクからログインするのではなく、スマートフォンのブックマークからや公式アプリからログインすることを徹底するのがオススメだ。
こういったフィッシングのメールやSMSは日常にふっと入り込んでくるので、流し読みして深く考えずにサイト内のリンクから情報を入力してしまうといったことになりかねない。「ログイン画面に入力する際は普段のログイン方法で」というのは、あらめて徹底したほうがよさそうだ。また、給付金をもらえるという通知がきたら、自治体なり国なり支給元の公式サイトを確認することも意識付けたい。そういった施策が現在なされているのか、自分で確認することも大事なのだ。
詐欺は大前提として仕掛けてくる側が100%悪いのだが、情報に無頓着だったり、よく内容を確認せずに大事な個人情報を簡単に提供してしまったりして、後から後悔するのは避けたい。迷惑メールフィルターを使うこともひとつの予防手段なので、まだ設定していなければ対策しておこう。
出典元:【フィッシング対策協議会】
※サムネイル画像は(Image:「フィッシング対策協議会」より引用)