メルカリで買った商品は匿名配送で返品可能?出品者が住所を教えたくないときの返送手順

フリマアプリ「メルカリ」では、出品者と購入者がともに住所を教え合わなくても配送ができる「匿名配送」という便利なサービスがあります。しかし、万が一届いた商品に不備があったときに気になるのが、「匿名配送」で返品ができるのかどうか。相手の住所や本名が分からないため、返品自体が可能かどうか分かりませんよね。

そこでこの記事では、メルカリで匿名配送で買った商品を返品する方法と、出品者が住所を教えたくないときの返送手順について解説します。

メルカリは匿名配送でも「キャンセル」はできる

結論から述べると、メルカリでは匿名配送で買った商品をキャンセル、つまり返品すること自体は可能です。

たとえば「届いた商品が違うものだった」「破損していた」といった場合、匿名配送で受け取った商品であってもキャンセル、返品すること自体はできます

商品返送時に「匿名配送」は利用不可:匿名配送は購入時限定

商品返送時に「匿名配送」は利用不可です。

メルカリの匿名配送は、らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便、梱包・発送たのメル便で利用できますが、商品を返送するときにはこの発送方法は利用できません。つまり、商品返送時は購入者が出品者の住所と氏名を把握している必要があります。

しかし、せっかく匿名配送を使ったこともあり、住所や氏名を知られたくないという出品者もいるでしょう。そこで、購入者に住所を教えずに商品を返送してもらう方法をご紹介します。

【出品者向け】メルカリの返品で購入者に住所を教えたくないときの返送のやり方

メルカリ出品者が返品時に住所を教えなくて済む方法を2つご紹介します。

【1】私書箱を使う
【2】購入者に返品する商品を出品してもらう

【方法1】私書箱を使う

私書箱は郵便物受け取りのサービス。郵便局が行っている私書箱サービスは郵便物以外の受け取りはできませんが、民間の業者が行っている私設私書箱なら、荷物の受け取りが可能です。

私設私書箱当てに送ってもらえば自分の住所や氏名を知られずに済みます

なお、私設私書箱は月額1,500円~3,000円ほど費用がかかってしまうケースが多いので、1回の返品のために契約するのにはなかなかハードルが高いかもしれません。

【方法2】購入者に返品する商品を出品してもらう

メルカリへの手数料はかかりますが、購入者に返品したい商品を出品してもらい、もともとの出品者がそれを購入するという方法もあります。この方法は匿名配送が使えるため、お互いの住所を知る必要がなくなります。

しかし、購入者側が出品する手間がかかる点は難点。返品をするということは出品者に悪印象を持っている可能性も大きく、出品者側から提案するときのコミュニケーションにも充分注意が必要。

また、メルカリは販売価格の10%が手数料として差し引かれます。そのため、もともとの販売価格+配送料+10%を上乗せした金額を販売価格にしてもらう必要があります。

【私書箱を使う場合】メルカリで返品するための手順は?

では、具体的に私書箱を使って返品するための手順をご紹介します。

 ①購入者から出品者に返品希望の連絡

商品に問題があった場合、基本的には購入者から出品者に返品の希望の連絡があります。

今後のトラブルを避けるためにも、出品者は購入者から商品の状態を丁寧に聞き、真摯に対応することをおすすめします

なお、購入者はこの時点で受取評価を行わないように注意しましょう。

②商品を返送してもらう:宛先を私書箱にする

私書箱宛に返送してもらうことを決めたら、まずは私設私書箱の契約を行いましょう。もちろん、以前から契約している私設私書箱や、荷物を受け取れるレンタルオフィスの住所などでもOK。荷物の着払いに対応している私設私書箱がおすすめです。

相手に私書箱に返送してもらう旨と、私書箱の住所を伝えましょう

③キャンセル申請に同意

返品が完了すると、相手からキャンセル申請が届きます。

同意すれば取引はキャンセルとなり、購入者への返金はメルカリ側が自動的に行います

【購入者に出品してもらう場合】メルカリで返品するための手順は?

購入者に出品してもらう場合も、相手と丁寧にコミュニケーションを取ることは必須。その上で、相手の同意が取れたら相手に出品してもらうようにしましょう。

①一度取引を完了する

購入者に再度出品をしてもらう場合、この取引は一度終了する必要があります。

【左】購入者に受取評価をしてもらい、【右】出品者も購入者を評価すれば取引は終了となります

②購入者が匿名配送で同じ商品を出品する

取引が終了したら、購入者は同じ商品を出品し、出品者はその商品を購入しましょう。

なお、出品時はサムネイルやタイトルに「〇〇専用」と書いておくと他のアカウントに購入されにくいものの、メルカリはあくまで「先に買ったもの勝ち」。余計な手間を増やさないためにも、出品者は迅速にその商品を購入する必要があります。

先述した通り、売上の販売手数料として10%がメルカリに引かれてしまいます。また、着払いの場合は匿名配送が使えないので、配送料も販売手数料に上乗せ。つまり、元の販売価格が1,000円だった場合、販売価格1,000円+配送料210円(らくらくメルカリ便の場合)+10%で「1,344円」に設定してもらう必要があります

③出品者が商品を購入する

出品者は迅速に商品を購入し、出品者にはらくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便、梱包・発送たのメル便のいずれかで商品を送ってもらいましょう。

④出品者が受け取り評価をして取引完了

商品が手元に戻ってきたら受け取り評価を行い、取引を完了させます。

購入者に出品してもらう場合は相手の手間がかかりますが、私設私書箱の設置よりも安く済むため、おすすめです。

【要注意】購入者に出品してもらうときは「送料負担」を明確に!

先述した通り、購入者に出品してもらうときは販売手数料にくわえ、「送料」を上乗せしてもらうことが必須。細かい金額になってしまうものの、お金が正確に相手に戻る金額を計算しましょう。

まとめ:匿名配送商品の返品はやや大変!出品・購入は慎重に

私書箱の設置も出品者に返品してもらう方法も、いずれも負担が生じ、やや大変な作業となります。そのため、こうしたトラブルを未然に防ぐためには出品・購入を慎重に行うことが大切です。

出品者は商品の説明や写真は正確に記載し、商品の状態や配送方法については事前に確認しましょう。また、商品に不備があったり、説明と違っていたりする場合は、出品者と購入者が丁寧に連絡を取り合って、返品やキャンセルの対応することを心がけてください。

オトナライフ編集部
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