メルカリ「購入前にいくらで売れるかを調べる」大学生は約6割 – 興味深い使い方とは?

衣類や家電、インテリア用品、書籍など、生活スタイルが変化すると、さまざまな不用品が出てしまうもの。そのような時、捨てるのではなく“フリマアプリ”を利用するという人も多いのではないでしょうか。株式会社RECCOOが運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」では、2023年12月19日、サークルアップに登録する大学1年~4年生200人を対象に「メルカリに関する調査」を実施。メルカリで何かを売ったことがあるか、事前にいくらで売れるか調べたことがあるかなどの質問をしています。その詳細を見ていきましょう。

大学生の45%がメルカリで何かを売ったことがある

「メルカリで何かを売ったことがある」と回答した大学生は45.0%(サークルアップ調べ)

最初に、「あなたはメルカリで何かを売ったことがありますか?」と質問しています。それに対して、45.0%の大学生が「ある」と回答しています。半数近くが利用したことがあると回答するほど、メルカリは大学生の間でも浸透しているようです。

スマホで商品の写真を撮り、必要な項目を登録することで出品できる手軽さも、人気の理由の1つなのではないでしょうか。また、同アプリは“購入者の入金を待ってから匿名でも配送できる”というシステムとなっており、購入者出品者双方のプライバシーも守られているので、学生でも安心して利用できるのかもしれません。

メルカリでの「書籍」の売買経験がある大学生は56.5%

メルカリで「書籍」の売買経験がある大学生は56.5%。全体の約4分の1が、売ったことも、買ったこともあることがわかりました(サークルアップ調べ)

では、実際にメルカリでどのような商品の売買をしたことがあるのか気になるところ。そこで「書籍をメルカリで売ったことがありますか?」と質問したところ、26%が「売ったことも、買ったこともある」と回答し、8%が「売ったことはあるが、買ったことはない」と回答。22.5%が「売ったことはないが、買ったことはある」と回答しています。

売った、もしくは買った経験があるという回答を合わせると56.5%が「書籍」の売買経験があるという結果でした。実際に、高価な専門書や学術書が必要な学生にとって、中古品であっても安価で購入できるのは嬉しいポイントです。また、全体の約4分の1が「売ったことも、買ったこともある」と回答しているため、不用になったら再度出品できる点も利用率が高い理由であることが推察されます。

メルカリで「衣服」の売買を経験した大学生は34%と、書籍に比べると少ない結果に(サークルアップ調べ)

次に「衣服をメルカリで売ったことがありますか?」と質問すると、10.5%が「売ったことも、買ったこともある」と回答、13%が「売ったことはあるが、買ったことはない」と回答、10.5%が「売ったことはないが、買ったことはある」と回答しており、66%が「売ったことも、買ったこともない」と回答しています。

売った、もしくは買った経験があるという回答を合わせると34.0%で、書籍よりも衣類の売買経験の方が少ないようです。新品を通販で買うのとは違い、写真でしか状態が確認できないというのは、不安要素の1つとしてあるのかもしれません。とはいえ、3割以上の大学生はメルカリでの「衣服」の売買経験があり、うまく活用していることが伺えます。

「限定品」をメルカリで売ったことが「ある」と回答した大学生は全体の24.5%でした(サークルアップ調べ)

「限定品」についても、メルカリで売買経験があるか質問しています。すると、11%が「売ったことも、買ったこともある」と回答し、6.5%が「売ったことはあるが、買ったことはない」と回答。また、7%が「売ったことはないが、買ったことはある」と回答しており、75.5%が「売ったことも、買ったこともない」と、回答しています。

書籍や衣服に比べると、売買経験があると回答した割合は低くなっていました。限定品となると、取り扱いの母数にも限りがあるため、所有している大学生は一部に限られてしまうのかもしれません。しかし、すでに市場には出回っておらず、コレクターが手放した一期一会のアイテムに出会えることも。そのため、約4人に1人が“売買したことがある”というのは納得の結果なのではないでしょうか。

買う前に、いくらで売れるかを調べたことがある大学生は6割以上

大学生の61.5%が、フリマアプリなどで、いくらで売れるか事前に調べてから買い物をしていることがわかりました(サークルアップ調べ)

また、「買い物をする際に“メルカリ”などで、いくらで売れるかを調べたことがありますか?」と質問すると、61.5%が「ある」と回答しています。

この結果から、使わなくなったら売る前提で商品を購入している大学生が多いということがわかります。Z世代はモノを所有する感覚が希薄だとも言われているようですが、サブスクのような感覚で、所有するというよりも利用権を買っているようなものだと考えると、理解できる気がします。

モノを必要な時に利用し、不用になれば、利用したい他の人へ売ることができるフリマアプリ。こうしたリサイクルの流れが途切れることなく続いていくのは、環境保護の観点からも望ましいことなのではないでしょうか。そのような流れに乗り、抵抗なくフリマアプリを利用しているZ世代の大学生たちの“モノへの考え方”が垣間見えた興味深い調査結果となりました。

出典元:【株式会社RECCOO/PR TIMES

参照元:【メルカリ公式サイト「メルカリ出品までの流れ・売り方」
参照元:【メルカリ公式サイト「商品が売れた後の流れ」

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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