危険! 「あおり運転」しない、されないための対策と対処方法!

先日、あおり運転に遭遇しました。突然急発進で割り込んできた車に思わずクラクションを鳴らしたところ、サングラスをしたとてもいかついおじさんが車を出てこちらに向かってきました! 内心バクバク!! とりあえず窓とドアを完全ロック。おじさんは私の車の前まで来て、「すみません、危なかったね! ごめんね!」と何度も頭を下げてくれました。
怖かった!! もう終わった、と思っていました。今回は常識ある優しい方だったので事なきを得ましたが、あおり運転やその後の恐喝、されると恐怖なのはもちろん、していないと思いきやそれがあおり運転とみなされる!なんてこともあります。
そこで、今回は「あおり運転をしない、されない為の対策と対処法」ついて詳しくみていきたいと思います。

そもそもあおり運転とは? 実はしている側かも!?

危険! 「あおり運転」しない、されないための対策と対処方法!

(Image:Shutterstock.com)

 皆さんはあおり運転の定義をご存知でしょうか? 私は「車間距離を詰めてきて、危険な行為をする」という認識でした。しかし、実際に調べてみるとそれだけではなかったのです。

 

・そもそもあおり運転とは何を指すのか
 道路交通法第26条に定められている車間距離の保持に関する規定のことを指します。私たちドライバーには「車間距離保持義務」と言って、正しい車間距離を保つ義務があります。

 

・どのくらいの距離が妥当か
 前方車両の急停止等に対し、衝突を回避できる程の距離を保ちましょう。
時速60キロの場合、停止するまでの距離は約44メートル。高速道路にて時速80~100キロの場合、停止するまでの距離は約80~100メートルとなり、それ以上の車間距離が必要とされます。

 

 車間距離以外にも、危険運転とみなされる行為は下記のような場合です。

危険! 「あおり運転」しない、されないための対策と対処方法!

あおり運転をしない、されない為にすべきこと

危険! 「あおり運転」しない、されないための対策と対処方法!

(Image:Shutterstock.com)

 あおり運転をしない為には、先ほど記したような危険運転をしないことです。車間距離はもちろん、急ブレーキ、クラクション、ハイビームなど「他車両の妨害を目的とした運転」について、2018年1月警視庁より取り締まりを強化するとの通達がありました。実際に、2018年車間距離保持義務違反の摘発件数は1万3025件と、前年の約1.8倍にもなったのです。
 通常のパトカーや白バイに加え、ヘリコプターを使用するなど取り締まりが強化されたことが目に見えてわかるようになりました。それだけで安心はせず、あおり運転されない為には

 

・十分な車間距離をとること
・急発進、急停止をしないようにすること
・道を譲る余裕を持つこと
・車線変更はゆっくりとスライドするように行うこと

 

 これらに気を付けて、心にゆとりを持ち運転することを心掛けましょう。
 ドライブレコーダーの取り付けも効果があるとされています。万が一、あおり運転をされた場合にもきちんと証拠として記録が残るので心強いですね。

あおり運転されてしまったときの対処法

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(Image:Shutterstock.com)

 それでも危険運転をしてくる人はしてくるんですね。絶え間ないあおり運転のニュースに驚きと落胆を隠せません。もしもあおり運転に遭遇してしまったら、次のように対処しましょう。

 

・やられてもやり返さない
 ―イラっとする運転をされても、やり返すことはやめましょう。そこからエスカレートする事例が多々あります。

 

・窓やドアをすべてロックする
 ―停止したところでこちらに向かってくる人もいます。決して開けないようにして下さい。

 

・安全なところに避難する
 ―コンビニやサービスエリア、料金所など、人がいるところに避難して下さい。

 

・警察に通報
 ―罵声を浴びせたり、車体に危害を加えたりしてくる場合は安全な場所から110番!

 

・記録をとる
 ―ドライブレコーダー、なければ携帯やスマートフォンで録画・録音をしましょう。
 あからさまに撮るのではなく、相手を刺激しないように注意も必要です。

 

 人間いつもにこやかに、というわけにはいかない生き物です。しかしハンドルを握れば、車は凶器ともなりえる乗り物です。落ち着いた気持ちで運転することを心掛け、一度深呼吸をしてから発進してみましょう。

文=ざわみ/フリーライター

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