2019年10月1日から消費税が10%になったわけだが、今、会社員が密かに困っているのが、消費税が8%のときの交通費の調べ方だという。確かに、スマホの乗換案内アプリはすでに消費税10%に変更されている。果たしてどうやって増税前の交通費を調べればいいのだろうか? これは困った!
実は乗換案内アプリで簡単に調べられる
(Image:askarim / Shutterstock.com)
2019年10月1日から消費税が10%に引き上げられた。軽減税率導入の影響でテイクアウトで買った食物をイートインで食べたら8%か10%か? など、国民は大混乱中だ。しかし、その陰で密かにサラリーマンが困っているのが、消費税が8%のときの交通費の調べ方だという。確かに、スマホの乗換案内アプリはすでに消費税10%に変更されているので、会社で交通費を清算するときや、確定申告するとき、9月までの運賃がいくらだったのか調べようがない。いったいどうやって過去の運賃を調べればいいのだろうか?
だが、そんなに慌てなくても大丈夫。実は乗換案内アプリで2019年9月の日付けで検索すると、増税前8%の運賃を検索できるのである。実際にジョルダン「乗換案内」と「Yahoo!乗換案内」で検証してみたが、ちゃんと消費税8%の運賃が表示されたのだ。これで会社での経費精算や2019年度分の確定申告も安心して申告できる。
ジョルダン「乗換案内」で、出発と到着を指定したら、出発日付け欄をタップする(左写真)。「月」の部分を「9」にして「検索」をタップしよう(右写真)
新宿-浅草間は、消費税10%の場合ICカード利用で336円(切符340円)だが(左写真)、消費税8%のときはICカード利用で330円(切符340円)だったことが確認できた(右写真)
こちらは「Yahoo!乗換案内」の画面。やはり出発と到着を指定後、「日時設定 現在時刻」をタップ(左写真)。「月」を「9」に変更すれば、消費税8%のときの運賃を検索できた(右写真)
自動券売機や無料アプリでも確認できる!
乗換案内アプリで消費税8%のときの運賃を調べられるのはわかったが、件数が多くて面倒くさいという人もいるだろう。その場合、たとえばSuicaやPASMOなら駅の「自動券売機」「チャージ専用機」「多機能券売機」で、履歴(利用明細)の確認と印字ができるのをご存じだろうか? 履歴表示は、直近の利用分最大20件までだが、履歴印字は直近の利用分最大100件まで可能。ただし、直近26週間分までとなっている。
また、FeliCa(NFC)対応のAndroidスマホを持っていれば、「Suica Reader」という無料アプリを使うことでSuicaやPASMOの利用履歴を表示することが可能だ。これなら、会社にいながら簡単に消費税8%のときの交通費を調べられるだろう。
「Suica Reader」はFeliCa(NFC)対応のAndroidスマホであれば、Suicaなどをスマホにかざすだけで履歴やチャージ残高を表示してくる。ちなみに、EdyやnanacoなどのICカードにも対応するので、あれば何かと便利だぞ!