手軽に不用品を出品できる人気のフリマアプリ「メルカリ」。2023年7月時点で月間利用者数が2200万人以上を突破しているが、トラブルに巻き込まれたという声も少なくない。ここでは、メルカリで20回以上の販売経験がある人を対象にしたアンケートから、どのようなトラブルを経験したのかを見ていきたい。
メルカリ出品者、約6割はトラブル未経験
株式会社物販総合研究所が、メルカリで20回以上の販売経験がある全国の20代から60代の男女100人を対象に「メルカリで出品者としてトラブルにあった経験の有無」をたずねたところ、59.0%が「いいえ」と回答。約6割の販売経験者がトラブルにあうことなく、スムーズに取引を行っていることがわかった。しかしその一方で、約4割はなんらかのトラブルを経験している。では、どのようなトラブルを経験したのだろうか。
内容を見ていくと、トラブルを経験した出品者の中で最も多かったのは「商品が、商品説明や掲載している写真と異なるとクレームを受けた」(9人)。ついで「購入者からの支払いがなく、キャンセルになった」(6人)、「評価に関するトラブルがあった」(5人)、「取引のキャンセル要求によるトラブルがあった」(5人)だった。
具体的にはどのようなトラブルだったか、体験談を見てみよう。
らちが明かないときは、事務局に対応してもらった人も
トラブルを経験した人の体験談を紹介しよう。
「キーホルダーが購入されたので発送したところ、汚れが写真よりも濃いので50円ほど割引をしてほしいと言われた。銀行に振込んでほしいと言われたので、返品なら受け付ける旨を伝えたがやり取りが平行線でらちが明かなかったので、今回は差し上げますと取引キャンセルした」
「商品到着後に不具合があると難癖をつけてきて、その不具合の証明をしないまま返品・返金しろと一方的に言われ面倒なことに遭遇した」と、クレーマーのような購入者に振り回された人がいるようだ。
また、商品の遅延や紛失、誤配送など、宅配業者のミスに巻き込まれた人の体験談として「宅配便で商品を送ったら、1週間経っても商品が届かないと言われ、宅配業者に問い合わせたら宅配業者のミスで『どこかの営業所で紛失した』と言われたことがあります。結局その送った商品は見つからず、購入者と出品者(私)に宅配業者から購入代金分のお金(送料や手数料なども)の支払いとなりました」というケースも。
出品者は匿名配送の利用や出品者の評価・プロフィール確認、迅速で丁寧なやり取りというトラブルを防ぐ対策は必要だが、それでもトラブルになることがある。購入者とやり取りしても解決が難しい場合、メルカリ事務局に連絡するのもひとつの手だろう。他ユーザーへの迷惑行為とみなされた場合は、対象のユーザーに利用制限がかかるなど、なんらかの対応を行ってくれる。
出典元:【物販総合研究所】