次々とやってくる大型の強い台風。各地で家屋の倒壊や、床上浸水など甚大な被害がもたらされています。
もしも自分の持ち家が台風の被害に遭ったり、自分の持ち物が台風によって他人の家や車を破損してしまったらどうすれば良いのでしょうか。台風の保険について知っておきたいことをまとめてみました。
台風の保険は火災保険
家を購入する際に入る火災保険、これが台風の時に補償される保険になります。火災保険は火災だけの保険ではありません。
火災保険の中の水災補償・風災補償・落雷補償が台風の保険に該当します。
台風被害に応じて、この3つの補償のどれが適応されるかが変わります。
通常の保険会社の火災保険であれば、風災・落雷補償を外して契約することはほとんどありません。
しかしここで注意したいのが、水災補償です。
水災補償は、マンションや高台に住んでいる場合、洪水のリスクが減るため外していたり、保険料が大幅に抑えられるため、外して契約している場合があります。台風の被害として、雨による洪水や床上浸水などの被害もたくさんでていますので、安易に外すのは危険です。
自分の所有している建物に関して、火災保険で上記3つの補償をカバーしていれば台風の際はまず安心と言えます。
基本的に台風での賠償責任は発生しない! ただし……
(Image:wothan / Shutterstock.com)
ニュースを見て怖くなったのが、他人が所有する裏山の木が倒れてきたり、誰のものかわからない瓦が直撃し家を破損させてしまっている映像です。
実際に台風後、汚損・破損の近隣トラブルが多く起こっています。
結論からいうと「自然災害で生じた不可抗力な事故」の場合、法律上での賠償責任は発生しないケースがほとんどです。
ただし、全ての責任を免れるわけではありません。普段から瓦がずり落ちてしまいそうであったり、庭先に明らかに飛ばされそうな物を置いていた、など自分自身が何の対策もせずに引き起こした損害においては、賠償責任が発生する可能性があります。
あくまで免責となるのは、自然災害で生じた不可抗力な事故の場合ですので、台風の際は家屋の点検をしておくことをお勧めします。
自分の加入している火災保険の範囲を確認しておくこと
家を購入するときは初期費用を抑えたい気持ちが強かったり、そこまで深刻に考えていなかった!という方も少なくないと思います。
しかし温暖化の影響で強い大型の台風が次々と発生し、各地で深刻な被害がでているこの季節。自分の身を守るため、加入している火災保険の範囲を見直し、台風に備えておきましょう。また、隣人とのトラブルを避けるために、家屋や庭先の危険物のチェックを事前にしておきましょう。