XYZ世代の約6割が「Googleマップ」レビューを活用しているという結果に

初めての商品を購入するとき、行ったことのない場所で飲食店や行楽施設を探すときなどに、何かを参考にして決めている人は多いと思います。紹介サイトやブログ、レビューなど、参考になりそうな情報はネット上にもたくさんあります。そして海外旅行となると、慣れない場所での行動のときに「参考になるものがほしい」と考える人も多いのではないでしょうか。実際に海外旅行をした人たちは何かを参考にしたのでしょうか。

多国籍レビューマーケティングプラットフォームを展開する株式会社グローバル・デイリーは、調査回答時の「直近5年以内に海外旅行へ行ったことがある」と回答したモニターの男女1016名を対象に、「X・Y・Z世代の海外旅行時の消費行動」に関する調査を実施。参考にしているレビュープラットフォームやレビューに必要な要素などについて質問しています。その結果を見ていきましょう。

海外旅行に行くときにレビューやガイドブックを参考にする人は全体の約9割

海外旅行時にレビューを参考にすると回答した人は全体の約9割(グローバル・デイリー調べ)

まずは、「海外旅行で観光地に行くときや食事・ショッピングのときに、レビューを見て参考にしますか?」と質問。すると、「非常に参考にする」の39.6%と「ある程度参考にする」の47.8%を合わせた87.4%、全体の約9割がレビューを参考にしていることがわかりました。

また、「海外旅行に行く前や旅行中にレビューを参考にしますか?(予約したOTAの口コミ、SNS、ブログなど)※OTA=Expedia(エクスペディア)、Booking.com(ブッキングドットコム)、Hotels.com(ホテルズドットコム)」の質問には、46.1%が「見るようにはしている」と回答、33.5%が「必ず見る」、14.7%が「ガイドブックや雑誌などを参考にする」、5.7%が「全く参考にしない」と回答しています。

海外旅行に行く前に加え、旅行中にもレビューを参考にしている人が多数いることがわかります。事前に調べているとは言え、現地では状況が変わっていることも考えられるため、予定が変更になったときにもその場で調べられる情報があるというのは心強いものなのではないでしょうか。

参考にしているレビュープラットフォームでは「Googleマップ」が1位

「海外旅行の際に参考にしているレビュープラットフォーム」では「Googleマップ」が63.9%で1位でした(グローバル・デイリー調べ)

次に、「海外旅行で観光地や施設を訪れるときに参考にしているレビュープラットフォームは何ですか?」と質問。最も多かった回答は「Googleマップ」の63.9%、次いで2位が「SNS(Instagram)」の42.4%、3位が「ガイドブック」の37.5%でした。ガイドブックよりもネットでレビュー情報を検索する人が多いことがわかります。

若い世代ほどSNSを参考にしている割合が高い結果に(グローバル・デイリー調べ)

「海外旅行で観光地や施設を訪れるときに参考にしているレビュープラットフォーム」を世代別に見てみると、X世代(44~59歳)は「Googleマップ」が70.1%で1位に。2位が「ガイドブック」で44.9%、3位が「SNS(Instagram)」で23.5%。

Y世代(29~43歳)は「Googleマップ」が67.5%で1位にランクイン。2位が「SNS(Instagram)」で50.8%、3位が「ガイドブック」で40.6%。Z世代(15~28歳)は1位が「Googleマップ」の54.1%で、2位が「SNS(Instagram)」で53.2%、3位が「SNS(X ※旧:Twitter)」で28.8%という結果でした。ガイドブックの割合はX世代が最も高く、若い世代ほどSNSを参考にしている人の割合が高いことがわかっています。

また、「海外旅行先での現地の人のレビューを参考にしたいですか?」という質問には、62.5%が「参考にしたい」と回答。「何度も訪れている可能性が高い現地の人のレビューの方が、信用性が高いと思うから」「観光客向け以外の現地の方々が利用する店舗に関心があるから」「現地の人にしかわからない情報が手に入るから」など、観光地ではなく現地の人がよく訪れる場所や店に行きたいと考えている人が多いようでした。

全世代に共通して決め手となるレビューは「実際の使用経験に基づく意見」

レビューの信頼性は、「実際の使用経験に基づく意見」であるかどうかによって判断されているようです(グローバル・デイリー調べ)

続いて、「“広告や協賛などによるコンテンツ表記”があるレビューは参考になりますか?」と質問したところ、最も多かった回答は「実際に体験をしたレビューであれば参考になる」の46.9%でした。理由としては「プラス、マイナス含めて意見が反映されているから」「体験後のレビューは真実味があるから」などの声があがっています。

さらに、「行動の決め手となる“レビュー”において、必要な要素は何ですか?」と質問したところ、「写真や動画の提供」という回答が49.9%と最も多く、次いで「実際の使用経験に基づく意見」の48.4%、「客観的な情報の提供」の43.1%という結果でした。

広告や協賛があることではなく、実体験に基づくレビューなのかどうか、写真、動画によって状況を確認できるかどうかが重視されているようです。

「行動の決め手となる“レビュー”」に対する意識は世代別に見ても大きな違いはないようです(グローバル・デイリー調べ)

「行動の決め手となる“レビュー”」を世代別に見ていくと、X世代(44~59歳)は「実際の使用経験に基づく意見(51.9%)」「写真や動画の提供(48.4%)」「客観的な情報の提供(48.1%)」の順にランクイン。

Y世代(29~43歳)は「写真や動画の提供(54.0%)」「実際の使用経験に基づく意見(51.6%)」「詳細な商品説明(45.7%)」の順、Z世代(15~28歳)は「写真や動画の提供(47.4%)」「実際の使用経験に基づく意見(41.8%)」「客観的な情報の提供(36.8%)」の順で高い割合を占めています。

各世代の理由を見ていくと、X世代からは「写真や動画があれば、すごく参考になるから」「生の声が重要」という声があがっており、Y世代からは「実際に行った人の実体験が1番参考になると思っているため」「信憑性を感じられるから」という声が、Z世代からは「写真は客観的な指標だから」「実際体験している人の意見は重要」という声が寄せられています。

今回の調査結果から、海外旅行で観光地を訪れたり、食事やショッピングをしたりするときにも大多数の人がレビューを参考にしていることがわかりました。また、世代が若いほどSNSなどのネットからの情報を参考にする傾向がある一方で、どの世代も実体験に基づくレビューを最も参考にしていることも判明。今後、レビューを利用するときには、この結果をぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

出典元:【株式会社グローバル・デイリー

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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