メールやメッセージアプリによるコミュニケーションが多い現代。急にかかってくる電話にプレッシャーやストレスを感じる人も多いのではないだろうか。今回は電話に対する苦手意識に関する調査結果を紹介。電話に抵抗を感じる要素や、男女別・世代別などによる回答の違いなどを見ていこう。
「電話に抵抗がない」人は27%
パフォーマンステクノロジーネットワーク「afb(アフィビー)」を運営する株式会社フォーイットは、20代~60代の男女500人を対象に「電話の苦手意識」に関するアンケート調査を実施した。
調査では、電話対応に対し、何かしらの抵抗感を抱いている人が72.4%もいることが明らかとなった。メッセージアプリやSNSが浸透している現代では、電話で直接やりとりすることに苦手意識を感じている人が多いようだ。
「電話のどんなところに抵抗を感じますか」というアンケートでは、39.4%が「いつかかってくるかわからない」と回答。他の仕事に追われているときなどに電話がかかってくると、負担を感じやすいのだろう。次いで「要件が事前にわからない」「聞き逃してしまう可能性がある」「クレームや迷惑電話の可能性がある」などの回答も多く挙げられている。電話でミスしてしまうことや相手の対応に不安を覚えやすいのかもしれない。
若年層の8割が電話に苦手意識あり
続いて、「電話のどんなところに抵抗を感じますか」という質問に対するアンケート結果を男女別に見ていこう。「電話に抵抗はない」と回答した割合は男性のほうが高く、女性のほうが電話対応に苦手意識を持つ人が多いことがわかった。なかでも「いつかかってくるかわからない」「すぐに答えを求められる」といった回答で、男性の回答率との大きな差が見られた。メールなどとは異なり、自分のタイミングで対応できない電話に抵抗を感じている女性が多いのかもしれない。
同アンケートの年代別の結果によると、若い世代ほど電話への抵抗感が高く、特に20代~30代は約8割が電話を苦手だと感じているようだ。若年層の場合、友人などに電話をかける際は事前に「電話をかけていいか」をメッセージで確認することが多く、事前確認なしで急にかかってくる電話にストレスを感じやすいようだ。
子どもの有無でも電話に対する抵抗感に差があるようで、子どもがいない人のほうが電話に抵抗を感じる割合が高いという結果に。幼稚園や学校に通う子どもがいると、さまざまな要件で電話がかかってくる機会が増えるため、子どもがいる人のほうが電話対応に慣れていると考えられる。