メールに通話、SNSに読書、音楽や動画コンテンツを楽しんだり、ゲームや学習系のアプリを利用したり…スマホを利用すると言っても、その使い道はさまざまです。いまやスマホは、外出先の連絡ツールにとどまらず、時間を有意義に過ごすためのツールとしての役割も担っています。NTTドコモ モバイル社会研究所では、全国の15~79歳のスマホを利用している男女5719人を対象に、2024年2月、「家にいる時間(イエナカ時間)でのスマホの利用実態」について調査を実施。日常のどのシーンでスマホを利用しているのか質問していたので、その結果を見ていきましょう。
10代~20代女性の約3割が“いつも”身支度をしながらスマホを利用している
はじめに、「身支度をしながら」スマホを利用するか質問しています。すると、全体では「いつも」「ときどき」「ごくまれに」を合わせた約4割が身支度をしながらスマホを利用していることがわかりました。
性年代別に見てみると、年代が若いほど割合が多くなる傾向にあり、10代~20代の女性では「いつも」と回答した人が3割を超え、「ごくまれに」までを含めると8割近くが身支度をしながら利用しているようです。
メイクやヘアセットなど、ルーティーン化したものも多く、動画や音楽などをながらで楽しみながら身支度をするのはある意味効率が良いのかもしれません。
全体の約半数の人が「家事をしながら」スマホを利用していると回答
次に、「家事をしながら」スマホを利用するか尋ねています。すると、全体では「ごくまれに」までを含めると約半数が家事をしながらスマホを利用していることがわかりました。
性年代別に見てみると、男女ともに20代が家事をしながらスマホを利用する割合が最も高く、70代が最も低いという結果でした。また、どの年代も女性のほうが利用する人の割合が高くなっています。
料理をする際には、クッキング動画やレシピサイトなどを見るために利用し、掃除や洗濯であれば、音声コンテンツや動画を楽しみながら利用している人もいるでしょう。家事の内容によって利用する内容も違ってくるのではないでしょうか。
「テレビを見ながら」スマホを利用する人は全体の約8割、70代でも半数を上回る
続いて、「テレビを見ながら」スマホを利用している人の割合を調査。すると、「ごくまれに」までを含めると全体の約8割が「利用する」と回答する結果に。性年代別に見ても、男女ともにすべての年代で半数を大きく上回っていることがわかります。
テレビ番組は見ているものの、ついメールやSNSをチェックしたり、気になるニュースを確認したりと、手がスマホに伸びてしまいがち。テレビというのは、集中してみているというよりも、なんとなく番組を見ながらいろいろなことをしてしまうものなのかもしれませんね。
「入浴しながら」利用する人は、今回の調査で最も割合が低く約2割
最後に、「入浴しながら」スマホを利用するか質問しています。これまでの質問の中でこの割合が最も低く、全体では約2割、最も高かった10代の女性で約半数が利用していると回答しています。一方で、最も低い70代の男性では、入浴しながらスマホを利用するという回答はわずか3%でした。
ここで割合が最も低かった要因として、防水ケースや防水ポーチなど、水濡れ対策はバッチリしていたとしても、万が一感電などの事故があったら大変なことになるのではないか、という恐怖もあるのではないでしょうか。しかし、そうは言っても10代~20代では利用率も高く、本体の防水機能の進化や対策グッズなどにより、きちんと利用すればさほど不安はないのかもしれません。浴室で利用する際には安易に持ち込むことなく、しっかりと水濡れ防止等の対策をとって、安心して利用したいですね。
日常生活のあらゆるシーンで活躍するスマホですが、利用の仕方には年代や性別によって違いがあるようです。自分の使い方と今回の調査結果を比較してみるのも面白いかもしれません。
出典元:【モバイル社会研究所】