台風や火災、地震、津波など予期せぬ災害に見舞われたときには、生き残るために正しい情報を得ることが重要です。では、世の人たちは自治体からどのような情報発信を求めているのでしょうか。また、どのような機能があると便利に感じるのかも気になるところです。そこで今回は、株式会社NEXERがテレネット株式会社と共同で、全国の男女1000人を対象に実施した「『自治体からの連絡』に関するアンケート」をご紹介します。
自治体からの連絡で最も嬉しい機能は「災害時の情報配信」
まずはじめに「自治体からのお知らせや日常のケアであると嬉しい機能をすべて選んでください」と質問すると、7割以上(70.5%)の人が「災害時の情報配信(現状のレポート、避難情報など)」と回答しました。また、「中でも特に嬉しいと思う機能を1つだけ選んでください」という質問では、前設問と同じく「災害時の情報配信(現状のレポート、避難情報など)」が50.2%で最も多い回答になりました。
災害時の情報はSNSやニュースサイトで確認できることが多いものの、特にSNSは正確な情報でない可能性も考えられます。このことから、「自分の住む地域の状況を正しくリアルタイムで知ることが重要」と考える人が多いのではないでしょうか。
実際に「災害時の情報配信(現状のレポート、避難情報など)」が最も嬉しいと思う人に理由を尋ねたところ、「すぐに状況がわかるから」「自分の街がどのような状況なのかどうかを知るため」「災害時に正しい情報が広く伝わることは非常に重要だと思うため」「ラジオなどを持っていない世帯が増えているので、災害時の情報収集に役立つため」などの声が寄せられています。
上記2つの設問では、「災害時の情報配信(現状のレポート、避難情報など)」以外にも「日常生活について重要なお知らせが届く」という回答も多くなっています。その理由として、「日頃から万が一のことを考えながら生活ができる」「普段そういう情報を得られる機会が少ない」「日頃から気にかける習慣ができるから」といった回答が得られました。
自分と周りの命を守るために災害時の情報発信を重要視
次に自治体からの連絡で欲しい情報や機能が“誰にとって良いと思うか”について調査しました。すると、「自分自身」との回答が83.6%で最も多い結果に。また、「同居家族」「別居家族」と回答した人も3割近くにのぼりました。
最後に、「自治体からの連絡で特に嬉しいと思う機能と欲しい理由」を質問し、どのような理由でその回答を選んだのかも調査。
まずは「自分自身」と回答した人の“特に嬉しいと思う機能と欲しい理由”を尋ねると、「災害時の情報配信(現状のレポート、避難情報など)」を選んだ人は「災害時に自分の命を守ることにつながると思うから」「まずは自分自身の命を守るために、情報を自分から知って他の家族や知人に知らせることができるから」といった声が寄せられ、自分と周りの命を守るために情報を得たいと感じていることがわかりました。
次に「同居家族」と回答した人に尋ねると、「1番心配しているから」「家族の安全が大事だから」「子供に伝えたり家族で確認できそう」などの回答が得られました。また、「別居家族」と回答した人からは「直接連絡が取れなくても、災害状況から事態の確認ができるから」という声が寄せられています。
自治体からの災害に関する情報は、自分の命のため、そして家族の安全のために非常に重要な役割を果たすことが明らかになりました。どの自治体でも災害情報の発信をおこなうことで、いざというときに多くの命を守れるのではないでしょうか。
●緊急地震速報システム・防災コンサルティングなどの事業を展開する「テレネット株式会社」の公式サイトは→こちら
※サムネイル画像は(Image:「NTTドコモ」公式サイトより引用)