「闇バイト」という言葉をご存じでしょうか。闇バイトとは犯罪実行者の募集のこと。警察庁からも注意喚起されている危険なものです。今回は、株式会社しんげんが運営する主婦向けの情報メディア「SHUFUFU」が、現在アルバイトをしている男女200人を対象に実施した「『闇バイト』に関するアンケート調査」をご紹介します。
約5人に1人が闇バイトに遭遇
はじめに「闇バイトや怪しいバイトの求人を見たり誘いを受けたことはありますか?」と質問したところ、81.5%が「ない」と回答しました。ほとんどの人が闇バイトや怪しいバイトの求人を見たことや誘われたことがないようです。
一方、18.5%の人が「ある」と回答。割合で見ると2割弱と少なく感じますが、約5人に1人が闇バイトや怪しいバイトの求人を見たことや誘われた経験があることになります。そのため、闇バイトの遭遇率は決して低くないと考えざるを得ません。
アルバイト求人サイトやX/Twitterで闇バイトを募集、10人に1人が経験者
次に、前設問で「ある」と回答した人を対象に「闇バイトや怪しいバイトの求人を見たり誘いを受けた方法は?」とたずねました。回答の中で多かったのは「アルバイト求人サイト」「X/Twitter」でともに27%でした。一般的に普及しているアルバイトサイトや、普段から使用することの多いSNSで募集があることから、誰でも闇バイトや怪しいバイトに関わってしまう可能性があると言えそうです。
では、求人を見たり誘いを受けた怪しいバイトの内容はどのような内容なのでしょうか。
対象者に質問すると、「決まった内容を入力するだけで毎日3万円ほど稼げるというもの」「一件5万の荷物運搬」「口座を作って渡すバイト。1口座約5万円での取引だった。YouTubeshortで犯罪だというのが分かったのでやらなかったしそもそも個人情報を抑えられるのが怖かった」「見ただけなのですが、事務の受付と書いていながら高額で会社名も見ても業務内容にそぐわない気がし、検索したら反社会的勢力の事務所だという記事が見つかった。 そのバイトについても、関係者になってしまうから高いというのを見ました」「サプリを販売するだけで収入が入ってくる内容でした」など様々な回答が寄せられました。
「データ入力」「事務」「荷物運搬」と同様に、一般的な仕事のように思わせる文言で募集していることが多いようです。仕事内容のわりに高時給だったり、具体的な仕事内容の記載がなかったり、別のサイトに誘導さたりするなどの場合には、注意する必要があるでしょう。
最後に「周囲で闇バイトを経験したことがある人はいますか?」とたずねたところ、約10人に1人(10%)が“闇バイト経験者”であることがわかりました。
仕事内容がわからなかったり高時給だったりしても、一般的な求人サイトで募集されていることに安心感を覚え「大丈夫だろう」と応募してしまうのかもしれません。また、「たくさんのお金がもらえるなら…」と闇バイトに関わってしまう可能性も考えられます。
万が一闇バイトや怪しいバイトを見かけたり、自分や周りの人が関わろうとしているときは、警察相談ダイヤルや近くの警察署、少年相談窓口に相談することが大切です。
出典元:【SHUFUFU】
参考元:警察庁「『闇バイト』は犯罪実行者の募集です」
※サムネイル画像(Image:Camilo Concha / Shutterstock.com)