3割以上の人が「自分や家族、友人が詐欺被害に遭った」と回答
では、実際に詐欺被害にあったという人もいるのでしょうか。「あなたやあなたの身近な人(家族や友人)が、LINEで見知らぬ人物から投資に関する連絡を受けた、LINEグループに勝手に招待された、という被害にあった経験はありますか?」と尋ねたところ、最も多かった回答は「自分も身近な人(家族や友人)も経験したことがない」の54.5%で、半数以上の人は、自分も周囲の人も詐欺に遭った経験がないことがわかりました。
一方で、20.6%が「自分が経験したことがある」、7.8%が「自分は経験したことがないが、身近な人(家族や友人)が経験したことがある」、6.6%が「自分も、身近な人(家族や友人)も経験したことがある」と回答しており、合わせると全体の35%が“自分や家族、友人が詐欺被害に遭っている”という結果になりました。
また同調査によると、回答者本人がLINEで何らかの投資詐欺被害に遭ったケースも320件にのぼり、詐欺被害が身近で発生していることを実感できます。具体的には、「他のSNSに表示された広告をクリックした後にLINEへ誘導された」「証券会社の偽広告をクリックした後にLINEへ誘導された」「突然 身に覚えのないLINEの投資グループに追加された」といった内容があがってきており、中には数百万円以上の被害額が出たケースもあったようです。
9割以上の人が詐欺被害への対処法を知らないと回答している
最後に、「もし投資詐欺に遭ってしまったら、対処する方法を知っていますか?」と尋ねると、「知っている」という回答は8.3%、「知らない」という回答が91.7%という結果になりました。投資について学んでいる人たちであっても、詐欺の被害に遭ってしまった場合、どのように対処すれば良いのかわからないというのが現状のようです。
被害の状況によって、相談するべき窓口は異なってくるものですが、迷ったら「金融庁の金融サービス利用者相談室」に相談してみましょう。また、泣き寝入りせずにすむように少しでも事実経過がわかるような状況証拠を確保しておくことも大切です。
しかし、まずは詐欺被害に遭わないために、日頃から注意しておくことが重要です。今回のアンケートの回答者からは、「怪しい広告や誘導リンクはクリックしない」「儲け話は安易に信用しない」「家族に相談し、自分ひとりで抱え込まない」「詐欺を見抜けるように、投資の知識を身につける」といった対策があげられています。
お金にまつわる話には、どこに危険が潜んでいるかわかりません。常に冷静に対応できるよう、情報の取り扱いには気をつけていきたいですね。
出典元:【ゼロから始める投資アカデミー】
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