筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

JALには「エコノミー」と「ビジネス」の中間に位置する「プレミアムエコノミー」クラスがあるのをご存じだろうか? エコノミークラスよりも遥かにゆったりしたシートでくつろげる「プレミアムエコノミー」とはいったいどんなものなのか? 今回は、実際に筆者が利用して分かった、「プレミアムエコノミー」のシートを中心に報告したいと思う。

大型シートはかなりの角度まで倒せて快適!

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

(Image:jal.co.jp)

 筆者が海外旅行に行くときは、格安ツアーでエアー&ホテルを節約して、現地の観光や食事を豪華にしたい。そのため、今まではエコノミーばかり利用していたが、今回はベトナム・ハノイに行くのに、ちょっと奮発して「エコノミー」と「ビジネス」の中間にあたる「プレミアムエコノミー」を予約してみた。利用したのは「ハノイ3泊5日/成田発/3つ星ホテル利用/JALエコノミー指定」で5万2,800円のツアー。これに「プレミアムエコノミー」へのアップグレード料金2万5,000円をプラスしたのだ。成田-ハノイ間は約5時間の旅だが、果たして2万5,000円分の価値はあるのだろうか?
 今回利用した機体は「ボーイング787-8」で「JAL SKY PREMIUM」という専用座席。「エコノミー」は2-4-2の配席なのに対し「プレミアムエコノミー」は2-3-2なので、それだけでゆとりを感じる。また、「プレミアムエコノミー」のシート幅は49cm、前後ピッチは107cmとなっており、同型の「エコノミー」(JAL SKY WIDER)と比べるとシート幅で2cm、前後ピッチで23cmほど広い。もちろん、大型レッグレストやフットレストも装備されており、「ビジネス」のようにフルフラットとはいかないまでも、かなりの角度まで倒せるので楽チン。エコノミーのようにまったく身動きが取れない姿勢ではないので、本当にリラックスできる。もし、8時間を超えるようなフライトなら、もっと疲労度が違うだろうと感じた。

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

今回は窓際2席を奥さんと利用したが、中央のひじ掛けが幅広く腕が当たることはなかった。また、上の棚が実質貸し切り状態になるので、手荷物をたくさん置けたのも何気に助かった(上写真)。2-3-2のシート配置なので、2-4-2のエコノミーに比べると、明らかに座席に余裕があるのがわかる(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

リクライニングすると、座席が後ろに倒れ込まずに前方にせり出すタイプなので、後ろの人を気にせず目一杯リクライニングできるのは本当に楽。また、ヘッドレストも上下に動かせるので、誰でもジャストフィットする(上写真)。 前の席との間が想像以上に広く、170cmの筆者は座席をリクライニングさせないとフットレストに足が届かないほど。もちろん、足を組んでも前席に当たることなどない(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

エコノミーのように座席間に隙間はなく、隣席との間には目隠し用の仕切りもあるため、周りの人の目線はまったく気にならない。また、フレキシブルに動く読書灯もあった(上写真)。カクテルテーブル横には、リクライニングボタンとレッグレストボタンがある(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

A4ノートPCも余裕で置ける大型テーブルを出してみた。お腹に当たることはなく、まだ拳2つ分の余裕がある。もちろん、座席にはUSBポートやPC用電源も用意されている(上写真)。座席間にはペットボトルホルダーが上下に2つある。筆者はスマホや眼鏡を置いてみたが、エコノミーに比べるとかなり余裕があった(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

タッチパネル式液晶モニターは、エコノミーが10.6インチなのに対し12.1インチと大型。CAの呼び出しやライトボタンもあるので、座席横のコントローラーは一度も使わなかった(上写真)。素晴らしかったのがノイズキャンセラー付ヘッドフォン。ジェットエンジン音がかなり抑えられるので、迫力ある音で映画を楽しめた。これはエコノミーとは比べ物にならないクオリティ(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

座席には毛布、枕、ヘッドフォン、スリッパ、アメニティグッズが置かれていた(上写真)。エコノミーにはないアメニティグッズは歯ブラシセット、モイスチャーマスク(ウェットシート付)、イヤープラグ(耳栓)、アイマスクが入っている。スリッパは使い捨てるのがもったいないほど立派なもので、靴ベラも一緒に入っていた(下写真)

帰国時にラウンジでシャワーを浴びれるのが快適すぎる!

「プレミアムエコノミー」の良さはシートだけではない。まず、空港では「プレミアムエコノミー」専用カウンターでチェックインできるので、エコノミーのように長蛇の列に並ぶ必要はない。また、手荷物も優先受け取り指定なので、到着後すぐに荷物が出てくる。もちろん、成田空港では「ビジネス」と同じようにJALの「サクララウンジ」が使用できるのだが、それよりもハノイ・ノイバイ空港のラウンジを利用できるのがありがたかった。実は今回、深夜帰国便を利用したので、帰国日の昼12時にホテルをチェックアウトしてからハノイ市内を歩き回ったせいで、汗だくになってしまった。しかし、空港ラウンジのシャワーを無料で利用できたおかげで、かなりスッキリできたのだ。また、深夜便では機内食が朝食しか出ないので、ラウンジでしっかり夕食を摂れたのも助かった。
 なお、機内食に関しては基本的に「エコノミー」と同じものになるが、「プレミアムエコノミー」なら夜食に「うどんですかい」という軽食を摂ることも可能だ。これらすべてのサービスが2万5,000円で利用できるのだから、筆者には価格以上の価値があったと思えたがいかがだろうか?

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

空港では「プレミアムエコノミー」専用カウンターでチェックインできるので、長蛇の列に並ぶ必要はない(上写真)。手荷物も優先受け取り指定になるため、空港に到着したらすぐに荷物を受け取れるのもありがたい(下写真)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

ハノイ・ノイバイ空港では「ソン・ホン・ビジネスラウンジ」と「NIAビジネスラウンジ」の2カ所が利用できる。どちらも、温かい食事が摂れるしアルコールも飲み放題で、シャワーも無料で利用可能。なお、プライオリティパスでも利用可能な「ソン・ホン」はかなり混雑していたが、「NIA」のほうは空いていた(写真はソン・ホン・ビジネスンラウンジ)

筆者が実際に利用してわかった! JALプレミアムエコノミーシートは最高だった

「プレミアムエコノミー」は、多少飲み物メニューが違うようだが、食事は「エコノミー」とほぼ同じ(上写真)。ただし、「プレミアムエコノミー」なら、夜食に「うどんですかい」という軽食を摂ることも可能である(下写真)

文=今井真人/フリーライター

●日本航空「JALプレミアムエコノミー」は→こちら

※サムネイル画像(Image:Fasttailwind / Shutterstock.com)

(※2019/11/27 記事の一部を訂正いたしました)

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