仕事・プライベート問わず、多様なスマホアプリが活用されている現代。アプリの機能や用途はさまざまだが、どのようなアプリでもデザインや操作性に難があると感じれば、使わなくなってしまう人が多いのではないだろうか。今回はアプリのUI(ユーザーインターフェース)に関する利用状況についてのアンケート結果を紹介しよう。
7割以上がアプリの操作性に不満を感じた経験あり
株式会社アイリッジは2024年2月13日~2月20日 、15歳~69歳の男女4822人を対象に「アプリ利用体験に関する調査」を実施した。そのなかで「アプリに対して使いづらさを感じ、利用をやめた経験がある」と回答した2411人から世代別に231人を抽出し、2月16日~2月17日に「アプリの利用状況に関する調査」を行った。以下では、その調査結果について紹介する。
アプリの操作性に関するアンケートによると、アプリで商品購入やサービス予約するときに操作に迷ったことがあると回答したのは74%に上った。その要因として「操作方法が直感的にわからない」「購入・予約までのステップが多い」という声が多く挙げられた。「エラーが発生する」「アプリが落ちる」などのアプリの仕様に関する意見もあるが、それらよりも操作性に対して不満を感じやすいのかもしれない。
「直感的に操作できるわかりやすさ」がユーザー人気の秘訣?
実際に操作に手間取った際、ユーザーはどのように解決しているのだろうか。年代別に解決方法を見ると、若年層は「チャットポット」「電話やフォーム」などを活用する人が多く、年代が高くなるほど「自力」で解決を試みる傾向にあるようだ。アプリのサポートサービスなどに頼らず、Web検索で解決策を探しているのだろう。
また、ほとんどの世代で「よくある質問」が活用されていた。自分の悩みに関する解決方法が紹介されていることが多く、とりあえず「よくある質問」を確認する人も多いようだ。特に40代以上は途中で諦めてしまう人もいるため、操作のマニュアルや解決策を紹介するページは大切だと考えられる。
続いて、デザインや操作性が良いと感じるアプリについての調査結果を紹介しよう。アンケートによると、「Amazon」や「LINE」「Instagram」「メルカリ」などのデザインや操作性が好評を博していた。その理由として、最も多くの人が回答したのは「メニューやボタンが直感的に理解しやすい」であった。視認性やカスタマイズ性などを評価する声が少ないため、やはりガイドなどを見なくとも操作できるような、シンプルでわかりやすいUIが人気だと思われる。
今回の調査で、ユーザーは直感的に操作できるUIを求めており、また、アプリの操作に不慣れな人のために操作方法をわかりやすく伝えることが重要だとわかった。サービスの利用や会員登録などに手間がかかるとユーザーは離れていってしまうため、アプリには誰もが手軽に扱えるような操作性を期待したい。
出典元:【株式会社アイリッジ】
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