企業のおトクなキャンペーンやプレゼント応募などの際に、氏名や住所などの個人情報を入力したことがあるという人が多いのではないだろうか。個人情報は行政やビジネスなどの場で業務効率化に役立てることができる一方、悪質な利用や漏洩問題などのリスクも伴っていることから、取り扱いには注意が必要だ。今回は個人情報の提供にまつわるアンケートから、年代別の傾向などを見ていく。
個人情報の提供、抵抗ある?ない?
株式会社DIGITALIOが運営するデジタルギフト「デジコ」は、2024年4月22日に全国の10代以上の男女500人に対して「個人情報に関する意識調査」をWEBアンケート方式で実施した。まずは「日頃、個人情報の取り扱いについてどの程度気にしているか」と聞くと、「かなり気にしている」「気にしている」と回答した人が77.4%にものぼることが判明した。
それと同様に、インターネット上で個人情報を提供する際のWebサイトのセキュリティについて「気にしている」と回答した人も75.2%となり、関心の高さがうかがえる結果に。
一方、セキュリティについて年代別の回答を見てみると、年代が下がるほど「気にしていない」という回答が増えることもわかった。いわゆるデジタルネイティブと呼ばれる若い世代ほど、インターネット上で個人情報を提供することに対して抵抗が少ないようだ。
SNSでの個人情報公開について…年代でばらつく抵抗感
また「SNSを利用する際に、ご自身の個人情報を載せることについて抵抗がありますか」という質問をしたところ、「抵抗がある」と回答した人は86.8%と、ほとんどの人が個人情報の取り扱いに敏感になっていることがわかる。特に顔写真や本名など、個人の特定につながりやすい情報について抵抗感が強いようだ。
しかし、20代以下の若年層の結果を見ると30.0%の人が個人情報の掲載に「抵抗がない」と回答。全体平均と比較すると、16.8ptも差があり、世代間のギャップが大きいことがわかる。
アンケートでは、大きく世間をにぎわせる個人情報漏洩問題についても調査を実施。「消費者の立場として、企業や団体による個人情報の漏洩について聞くと、その企業に対してどのような印象を受けますか」という質問に対し、約8割の人が「かなりネガティブな印象を受ける」「ややネガティブな印象を受ける」と回答する結果に。
アンケートの結果から、クレジットカード情報や住所、電話番号などを提供することに強い抵抗感を抱いている人が多いこともわかっており、個人情報を預かる立場になった場合には、提供を求めるのは必要最低限の情報に留めることや、Pマーク(プライバシーマーク)を取得するなどして、ユーザーの抵抗感を少しでも軽減させる施策を考える必要がありそうだ。
出典元:【株式会社DIGITALIO】
※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)