世界的な半導体不足によって、2023年夏ごろから交通系ICカードの「Suica」や「PASMO」などの販売が停止となっているのはご存じでしょう。でも実は、そのようなレア・アイテムのカード式SuicaやPASMOを購入する方法がいくつかあるのです!
そもそもカード式のSuicaとPASMOってどんなもの?
最近は、スマホに登録したモバイルSuicaやモバイルPASMOも利用できるので問題ありませんが、2023年夏ごろから世界的な半導体不足の影響で、今でも交通系ICカードのSuicaやPASMOの新規販売は停止されたままです。
しかし、SuicaとPASMOがまったく買えないのかといえば、そんなことはありません。実はある方法で今でも入手することは可能となっているのです。
その方法を紹介する前に、カード式SuicaとPASMOについてちょっと解説しておきましょう。
カード式SuicaとPASMOは大きく分けて、「無記名」「記名式」「定期券」の3種類があります。実は、この種類によって入手しやすいものと、しにくいものがあるのです。
●JR東日本「記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ」は→こちら(PDF)
まず、「無記名」は使用者の名前をカードに登録する必要がなく、購入者以外でも自由に使うことができます。
そのかわり、紛失しても再発行はできませんし、チャージ残高の保証もありません。
次に「記名式」は使用者の氏名・生年月日・性別・電話番号を登録する必要があり、カードに登録した人以外は利用できません。
しかし「記名式」はカードを紛失しても再発行が可能で、チャージ残額も保証してくれます。
しかも、えきねっとで購入した特急券や急行券を、記名式カードに連携させ、チケットレスにすることも可能となっているのです。
そして、「定期券」は文字通り定期券として使えるタイプ。購入の際に氏名・生年月日・性別・電話番号などを登録しているため、定期券の利用期間が過ぎると「記名式」として利用可能です。
ほかにもクレジットカード一体型や障がい者用など、さまざまな種類が用意されています。
■交通系ICカードの種類
【無記名】誰でも使えるタイプ。譲渡することも可能ですが、紛失しても再発行はできませんし、チャージ残高の保証もありません
【記名式】氏名・生年月日・性別・電話番号を登録する必要があり、登録した人しか利用できません。しかし、カードを紛失しても再発行でき、チャージ残額の保証もあります
【定期券】定期券を新規購入するともらえます。購入の際に氏名・生年月日・性別・電話番号を登録するため、定期利用期間を過ぎると記名式として使えます
カード式SuicaやPASMOの種類が分かったところで、このあと、実際に入手する方法を3つ紹介しましょう。
【1】カード式SuicaやPASMOで「おトクなきっぷ」を新規購入する
カード式SuicaやPASMOを、今から新規で購入するもっとも簡単な方法は、カード式Suicaで発行できる「おトクなきっぷ」です。
このおトクなきっぷは、紙のきっぷでも発行できますが、カード式Suicaで発行することも可能となっています。
おトクなきっぷにはいくつか種類がありますが、たとえば東京23区内の普通列車の自由席が1日乗り放題になる「都区内パス」や、東京23区のJR、東京メトロ、都営地下鉄、都営バスなどが1日乗り降り放題になる「東京フリーきっぷ」などがあります。
●JR東日本「おトクなきっぷがSuicaでもご利用いただけます」は→こちら
ちなみに、おトクなきっぷは駅の自動券売機でも購入可能で、カード式Suicaをチョイスすると「記名式」となります。
そのため、購入の際には氏名・生年月日・性別・電話番号の入力が必要となるのです。
もちろん、カード式Suicaの新規購入となるので、販売価格に追加してデポジット料の500円も支払うことになります。
■カード式Suicaで購入できる「おトクなきっぷ」
・のんびりホリデーSuicaパス
・都区内パス
・東京フリーきっぷ
・ヨコハマ・みなとみらいパス
ちなみに、PASMOにもおトクなきっぷが複数用意されており、カード式PASMOで購入することも可能となっています。
なかでももっとも安いのが「東京メトロ24時間券 (IC)」で、価格は600円。自動券売機でも新規購入が可能で、記名式のPASMOが購入できます。
もちろん、ほかにデポジット料の500円も支払う必要があるので、カード式PASMOの入手には合計1,100円ほど必要となります。
●東京メトロ「お得な乗車券」は→こちら