腕時計の使用率、スマートウォッチをおさえてアナログ時計が主流に【クロス・マーケティング調べ】

あなたは普段、腕時計をつけているだろうか。ひと昔前まで腕時計はビジネスパーソンの必需品といっても過言ではなかったが、現在はスマホで簡単に時間を確認できるため、腕時計を身につけていない社会人も珍しくない。さらに近年はスマートウォッチの登場により、時間確認以外に機能がない腕時計のニーズは縮小傾向にあると考えられる。実際には、腕時計やスマートウォッチはどれほど活用されているのだろうか。

20代のスマートウォッチユーザーは2割超

50代・60代は腕時計の所持率が高いが、20代も30代~40代よりも腕時計への関心が高いという結果に(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)

株式会社クロス・マーケティングは2024年6月7日~9日、全国20歳~69歳の男女1100人を対象に「腕時計に関する調査」を行った。

まず、腕時計の使用状況に関する調査結果を見ると、腕時計の所持率は全体で67.3%、実際に使用している人は44.3%だった。身につけている腕時計の種類については「アナログ時計」が全体の6割を占めているものの、若い世代ほど「デジタル時計」や「スマートウォッチ」の所持率が高く、特に20代のスマートウォッチの所持率は2割を超えていた。若年層は腕時計を選ぶ際に、利便性や機能性を重視する人が多いと考えられる。

(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)

腕時計に対する考え方のアンケート調査では、「時間が正確であれば、腕時計のブランドや価格にこだわりはない」「昔に比べると興味・関心が薄れている」「使う機会は以前に比べて減ってきている」といった意見が多く寄せられている。やはり時間を確認するだけならスマホで十分だと考えている人が多いのだろう。また、「高級時計に憧れがある」「腕時計はステータスアイテムだと思う」という声は比較的少ないことから、嗜好品としての時計に価値を感じている人は減少しているのかもしれない。

スマートウォッチの使用理由「運動記録の管理」「アプリ通知の確認」

スマートウォッチユーザーの2割近くが、まだしっかりとは使いこなせていないようだ(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)

続いて、スマートウォッチに関する意見を見ていこう。まずスマートウォッチをメインとして使用しているユーザーの意見では、「歩数計測や走行記録など運動管理」「スマホと連携して、着信や各種アプリの通知を確認」が上位に挙がった。運動記録や健康管理などの機能や、スマホを手に取らなくとも通知やSNSのチェックできることが、スマートウォッチのメリットだと考えられているようだ。

一方で、通常の腕時計ユーザーにスマートウォッチに対する考えを尋ねたアンケートでは、「頻繁に充電をするのが大変そう」という声が多かった。スマートウォッチはフル充電しても1日~2日でバッテリーが切れてしまうものが多いため、定期的に充電する必要があり、それを億劫だと感じてしまうのかもしれない。しかし、「スマホと連携して自分の健康管理や通知確認をしたい」という意見もあり、スマートウォッチを使いこなしたいと考えている人も多いのだろう。

腕時計やスマートウォッチにまつわるエピソードとして、「お祝いや記念日に買ってもらった」などの声が寄せられており、特に20代では腕時計に特別感を抱いている人が多いようだ。しかし、年代の高さに比例して、「スマホで代用できる」という理由から腕時計を使わなくなったという人が増えている。腕時計の所持率は60代以上のほうが高いが、腕時計に対する思いは20代のほうが強いのかもしれない。

出典元:【株式会社クロス・マーケティング

※サムネイル画像(Image:AntonSAN / Shutterstock.com

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