新聞の購読率が下がり、ニュースの発信源が多様化している。株式会社キャリアインデックスが行った「信頼できる情報源」にまつわる調査で、年代ごとに信頼する情報源について、その割合が判明した。
あなたが信頼できると思う情報源は? 調査結果を発表
インターネットを活用した集客プラットフォームの運営を行う株式会社キャリアインデックスでは、就労中の社会人1208人を対象に「信頼できる情報源」を聞いた「CAREER INDEX 実態調査vol.31」を実施した。調査期間は2024年2月6日から7日までの二日間。(調査委託先:GMOリサーチ株式会社)
「あなたが信頼できると思う情報」についてたずねると、30歳未満のいわゆる「Z世代」と呼ばれる人たちでは「新聞」と回答した人よりも「SNS」と回答した人がわずかに上回る結果に。さらに「信頼できるものはない」と回答した人は約4割にのぼり、情報の不確実性について深刻に受け止めていることがわかる。
デジタルネイティブでもあるZ世代はリテラシーについての教育を受けてきていることもあり、氾濫(はんらん)している情報の確実性について慎重に分別している人も多く、その結果、メディアに対する信頼度が下がっているのかもしれない。
SNSで情報を得る時代に求められるものとは?
公益財団法人「新聞通信調査会」がメディアに対する信頼度などを調べるために毎年実施している「メディアに関する全国世論調査」(全国の18歳以上・5000人のうち2871人が回答)によると、新聞の購読率は年々低下。調査が始まった2008年からは30ポイント以上下がり、2023年は58.1%となっている。ニュースとの接触状況についての調査項目では、インターネットでニュースに接触すると回答した人が74.6%となり、新聞と回答した人の57.5%という数字を大きく上回っていることがわかる。
このようにインターネットやSNSを使ってニュースや情報を得る人が多くなっているが、情報の中にはデマや十分なファクトチェックがされていないものもあり、玉石混合だ。特に震災時やパンデミックといった情勢が混乱しているときに流れやすいデマ情報。違和感を覚えたときには一次情報を確認するなどして、正しい情報を見極める力を養うことも必要だ。
出典元:【株式会社キャリアインデックス】
参照元:【公益財団法人「新聞通信調査会」(PDF)】
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