かつては証明写真を撮影する際、駅やショッピングモールなど設置されたスピード写真機(自動証明写真機)を利用するのが主流でした。あの独特な水色の背景の証明写真を撮ったことがある人は多いはず。
一方でスマホアプリの登場により、現在は自宅や外出先でも簡単に証明写真を撮影・編集できるようになりました。
しかし、出先で手軽に証明写真を撮れる「スピード写真機」の利便性も顕在です。プリントもその場でできるので、アプリも便利ではあるものの「スピード写真機で十分じゃないか?」という疑問も湧きますよね。
そこで徐々に広がっている「アプリでの証明写真撮影」について、実際にどれくらいの人がアプリを使っているのかなど、実際のアプリの使い方などを解説します。
証明写真の撮影方法として「スマホ」が定着傾向!
かつて証明写真といえば、600円ほど支払ってスピード写真機(自動証明写真機)で撮影するのが当たり前でした。
しかし、ナイル株式会社が運営しているメディア「Appliv」で2023年10月に行った調査によると、証明写真をスピード写真機で撮影する人は675人中385人だったのに対し、スマホで自分で撮影する人は222人。さらにスマホで他人に撮影してもらう人は84人だったそう。
つまり、ふたつを合わせると全体の39.7%の人が「証明写真はスマホで撮影する」という計算になります。
見栄えが良くなるように軽微な修正を行う人も約4割
スピード写真機(自動証明写真機)は、基本的に撮影したものの加工や修正はあまりできません。一方でスマホで撮影した写真なら自由な加工や修正が可能。先ほどの調査によると、スマホで撮影後に顔の部分を加工した人は267人中98人(36.7%)だそう。
過度な加工は相手に見た人に違和感を与えてしまいますが、たとえば「二重顎になってしまった」「肌を修正したい」といった場合にアプリでの撮影は便利。この点が大きなメリットとなり、証明写真をアプリで撮影している人が増加傾向と言えるでしょう。
証明写真を「自撮り」で撮影するのってどうやるの?
映りに問題さえなければ、スマホで撮影した証明写真を履歴書やマイナンバーカードに使用しても特に問題はありません。
白い壁を背景に、口を閉じて口角を上げた笑顔で、顎を少し引いた状態で自撮りしましょう。スマホのデフォルトのカメラで問題ありません。また、撮影場所にちょうど良い白い壁がない場合は、無地のグレーの壁でも問題ありません。
なお、自撮りに慣れていない場合、顔が斜めを向いてしまうことがあります。その場合は何度か撮影し直すと良いでしょう。
うまく自分で撮影できない場合は、やはり駅などにあるスピード写真機で、機械の指示に従って写真を撮ることをおすすめします。
証明写真アプリの使い方
単にスマホで撮影し、肌の色味などを加工しただけでは、当然、その証明写真を履歴書などに貼ることはできません。証明写真のサイズでプリントできるように加工する必要があります。
そこで便利なのが「証明写真アプリ」(開発:siranet)。使い方をご紹介します。
まずGoogle Play ストアよりアプリをダウンロードしておきましょう。
●証明写真アプリ(Google Play)→こちら
撮影した写真はコンビニでプリントするのがおすすめ
アプリで加工した写真はLサイズ(127mm x 89mm)のデータで出力可能。あとはコンビニでプリントすれば、40円程度で証明写真ができあがります。
スピード写真機の相場は600円ほどなので、10分の1以下の価格で証明写真ができるのはコストパフォーマンスが良好ですね。
まとめ
証明写真を「自撮り」もしくは「スマホで友人などに撮ってもらう」人は、すでに全体の39.7%に及んでいます。
スマホで撮影するメリットは、やはり撮影後に肌の色味など気になる点を加工しやすい点でしょう。たとえば肌荒れなど、その日のコンディション次第でどうにもならない部分を後から好きに加工できるのは大きなメリットです。
一方で証明写真は「カッコいい」「可愛い」「美しい」ものである必要がない写真であることもまた事実。あくまで「証明」でしかないため、過度な加工をすると、むしろ実物と写真の乖離が履歴書などを見た相手に不信感を与える可能性すらあるでしょう。
・どんな場面で使う証明写真を「自撮り」するのか
・その写真はどの程度加工するのか
常識の範囲内で検討し、あくまで加工は控えめにしながらアプリを活用すると良いでしょう。そうしたTPOを踏まえた判断に自信がない場合は、やはりいまでもスピード写真機を使う方がおすすめです。