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電子書籍リーダーは「カラー電子ペーパー」の時代に突入? 楽天Koboがここに来て好評の理由

長年モノクロ表示が主流だった電子書籍リーダーですが、2024年5月に発売された楽天Koboの電子書籍リーダー「Kobo Libra Colour」と「Kobo Clara Colour」がカラー対応していることが大きな話題になっています。デバイスの完成度も高く、「電子書籍はKindle」と決めていた人も、「楽天Koboに乗り換えようかな?」と思うことが増えたのではないでしょうか。

楽天Koboの電子書籍リーダーKobo Clara Colour」

(画像は楽天ブックスより引用)

電子書籍リーダーの代表格であるAmazon Kindleと楽天Koboですが、楽天Koboは「カラー電子ペーパー」で一歩先んじています。この記事では両者を比較してみました。

Amazon Kindleはカラー対応していない!

電子書籍リーダーの代名詞とも言えるAmazon Kindle。しかし、2024年6月時点ではカラー電子ペーパー対応の端末をラインナップしていません。たとえば2022年に発売された最新モデルであるKindle Scribeでは手書き入力が可能ですが、カラー写真などに書き込んでもモノクロになってしまいます。

「どうしてもカラーで見たい」という場合は、FireタブレットのKindleアプリから閲覧する方法もありますが、電子ペーパーと液晶タブレットでは読みやすさが異なるため、大きなデメリットがあります。やはり目が疲れにくいのが電子ペーパーの魅力で、タブレットでの読書とはかなり感覚が異なります。

楽天Koboは5月にカラー対応端末を発表

先述した通り、楽天Koboは2024年5月に初のカラー対応端末を2種類発表しました。カラー電子ペーパー技術「E Ink Kaleido 3」ディスプレイが搭載されており、4,096色で表示可能です。もちろん、電子ペーパーなので目が疲れにくいという特徴があります。

たとえば、マンガのカラーページやフルカラーの雑誌などを美しく描画できる上、上位モデルであるKobo Libra Colourは別売りのKobo スタイラス2による手書き入力にも対応しています。これにより、カラーの参考書にペンで書き込みながら勉強できるというメリットがあります。

なお、エントリーモデルであるKobo Clara Colourはペン入力に非対応ですので、ご注意ください。

Amazon Kindleと楽天Koboのスペック比較

Amazon Kindleと楽天Koboのスペック比較を行いました。なお、Amazon Kindleは人気機種の「Kindle Paperwhite(11世代)」、楽天Koboは「Kobo Libra Colour」を選びました。

Amazon Kindleと楽天Koboのスペック比較1

上記に加えて、Kobo Libra Colourはペン入力が可能です。Kindleでペン入力が可能なモデルには「Kindle Scribe」がありますが、価格は6万円弱です。カラー対応かつペン入力機能がありながら、価格が3万円台というのはKoboの大きな強みでしょう。

したがって、楽天Koboがここに来て大好評というフェーズが訪れていると言えるでしょう。

Kindleで取り扱いがあってKoboで取り扱いがない書籍や雑誌は多いの?

KindleとKoboの間で取り扱いコンテンツに差があるのは事実です。Amazonには自費出版プラットフォームがあり、Kindleでのみ配信されている個人マンガや小説も多くあります。

ただし、こうした作品はスマホのKindleアプリからも読むことが可能です。フルカラーで読みたいマンガや雑誌がKoboにあるならば、電子書籍リーダーとしてはKoboを選びつつ、Kindleにしかない本はアプリで読むというのも一案です。

楽天Kobo以外のカラー電子ペーパー対応端末の例

カラー電子ペーパーは急速に普及傾向にあります。Koboの今回の新端末は素晴らしい完成度ですが、他社の追従も早い可能性があります。

事実として、2024年6月時点で楽天Kobo以外にもカラー電子ペーパー対応端末があります。たとえば2024年6月に発売された「BOOX Go Color 7」。Androidを搭載しているため、アプリもインストール可能で、この端末からKindle本やKoboを読むことができます。

使い勝手の良さを考えると、十二分に選択肢のひとつとなりえるのではないでしょうか。

Kindleも2025年以降にカラー電子ペーパー対応の噂

Kindleからもカラー電子ペーパー対応端末が出る可能性があります。Apple界隈で有名なアナリストのMing-Chi Kuo氏によると、Amazonはカラーディスプレイを搭載したKindleデバイスを2025年に発表する見込みがあるそうです。ただし、製造コストが高いため、価格面での課題が予想されます。

Kobo Libra Colourが3万円台でカラー電子ペーパーとペン入力に対応しているようなコストパフォーマンスの良さは、必ずしも期待できないかもしれません。しかし、2025年以降にKindleでもカラー電子ペーパー対応するというのはまだ噂の段階です。今後の続報にも要注目です。

※サムネイル画像は(Image:​「Amazon」「楽天市場」より引用)

オトナライフ編集部
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