連絡ツールだけでなく、スケジュール管理や乗換案内、読書、音楽、動画視聴にキャッシュレス決済など、日常を様々な面でサポートしてくれるスマートフォン。最近では、「スマホなしでは外出できない」という人も多いようです。
「スマホ決済」を日常的に利用している人は約5割
BIGLOBEは、日常生活の様々なシーンでスマートフォン利用が拡大していることを受け、全国の20代から60代の男女1000人を対象に、2024年6月4日から6月5日の期間、「スマートフォンの利用に関する意識調査」を実施しています。その結果を見ていきましょう。
最初に、スマートフォンの利用状況について、「スマホ決済の利用」「交通での利用」「自宅の鍵としての利用」の3つの項目について質問しています。「スマホ決済の利用」では、「日常的に利用している」という回答が52.5%、「利用したことがある」が24.9%で、あわせて77.4%が利用したことがあるという結果でした。年代別に見ても、スマホ決済を「日常的に利用している」と回答した人は、20代は54.5%、30代は55.5%、40代は59%、50代は48.5%、60代は45%と、年代による差はそこまで大きくなく、各世代に浸透している印象を受けます。
「交通での利用」は、「日常的に利用している」が22.4%、「利用したことがある」が21.4%で、あわせて43.8%の人が利用しているという結果に。また、「自宅の鍵としての利用」は「日常的に利用している」が7.4%、「利用したことがある」が4.0%でした。
同調査では、飲食店での注文、病院の問診票記入などの際に二次元コードを読み取るなどして“自身のスマートフォンで”入力した経験があるかどうかも尋ねています。その結果、「飲食店の注文」の際に「利用したことがある」という回答が45.6%、「病院の問診票記入」で「利用したことがある」という回答は19.3%でした。
約半数の人が飲食店での利用があるのに対し、問診票の記入で利用したことがある人は2割弱で、シーン別に浸透率が違うことがわかりました。これは利用者側だけでなく、サービスを提供する側の準備が整っているかどうかによっても違いが出てくるものと思われます。
サービス利用時に自分のスマートフォンを使うのはセキュリティ面での心配も
続いて、「日常生活でサービスを利用するために自身のスマートフォンを使うことについてどう思うか」を質問。最も多かった回答は、「自身のスマートフォンを利用するので操作しやすい」の46.3%、続く2位が「バッテリー残量が心配になる」の32.8%、3位が「セキュリティが心配になる」の30.2%、4位が「フリーWi-Fiを用意してほしい」の26.5%、5位が「店員やスタッフの方を呼ぶ手間や待ち時間がないので良い」の24.0%といった結果になりました。
スマートフォンの機種によっては使い勝手がまったく違うものもあり、自分のスマートフォンで操作するとわかりやすいというのはうなずけます。一方で、バッテリー残量やセキュリティを気にする声も見られ、店のサービスのために自分のスマートフォンを使うことに抵抗がある人もいることがわかりました。
20代、30代は財布よりもスマートフォンを忘れた方が困る
次に、会社や学校に行くなど日常生活での外出の際に忘れてしまったら困るかどうか、「スマートフォン」と「財布」について質問しています。スマートフォンを忘れてしまった場合では、「非常に困る」が54.4%、「困る」が30.0%で、あわせて84.4%が「困る」と回答しています。
財布を忘れてしまった場合に関しては、「非常に困る」が60.0%、「困る」が28.8%と、あわせて88.8%が「困る」と回答。スマートフォンも財布も、どちらも同じくらいに忘れたら困るもののようです。
年代別で見てみると、財布よりもスマートフォンの方が「非常に困る」という割合が高かったのは20代と30代、一方、40代以上は6割以上の人が財布を忘れたら「非常に困る」と回答しており、年代によってその重要度に差が見られることがわかりました。
約1割が「どれだけ時間がかかってもスマートフォンを取りに帰る」と回答
先の質問に関連して、「外出の際にスマートフォンを自宅に忘れたことに気づいた場合、何分までなら取りに帰るか(会社や学校に行くなど日常生活で)」と質問すると、「3分未満」と「3分~5分」をあわせた「5分未満」が30.3%、「5分~10分未満」が27.4%で、11.2%は「どれだけ時間がかかっても取りに戻る」と回答しています。
取りに帰らないと回答した人も約1割いましたが、10分未満が約6割、30分未満が約2割、時間に関係なく取りに帰る人が約1割と、“時間や手間をかけてもスマートフォンなしで過ごすよりもいい”と感じている人が多いことがわかる結果となりました。
「スマートフォンを持たずには外出できない」と回答した人は約8割
さらに、「日常生活の中でスマートフォンの利用が拡大することについて」3つの項目をあげて質問しています。まず「便利で良い」かどうかについては、「思う」と「やや思う」をあわせた78.0%が「便利で良い」と思っていることが判明。また、同様に「思う」「やや思う」をあわせた81.2%が「スマートフォンを持たずには外出できない」と回答し、61.9%が「スマートフォンがないと生きていけない」と回答していることがわかりました。
スマートフォンがあれば誰にでも連絡を取ることができ、決済アプリが入っていれば支払いに困ることもなく、ゲームや動画で時間を潰すこともできるので、慣れて頼り切ってしまうと、「スマートフォンがないと生きていけない」という気持ちになるのかもしれません。
9割以上の人が自宅ではWi-Fiを利用している
同調査では、「スマートフォンのデータ通信量、バッテリーについて」も質問しています。「データ通信量(ギガ)を気にしながら利用している」という人は「あてはまる」「ややあてはまる」をあわせて39.2%、「外出時バッテリー残量が少なくなり焦ることがある」という人は、「あてはまる」「ややあてはまる」をあわせて50.0%でした。
ギガを気にすることなく利用するため、Wi-Fiを利用している人も多いようです。最後にスマートフォンでのWi-Fiの利用状況を調査したところ、自宅では「Wi-Fiを利用することが多い(できる限り利用している)」「Wi-Fiを利用することがある」のあわせて91.2%が、外出先では同様に47.4%が「Wi-Fiを利用する」と回答しています。
毎日の生活の中で欠かせないツールであるスマートフォン。中には「ギガ不足で通信速度が低下し、スマホ決済が使用できず、クレジットに切替えたことがある」「交通系IC利用で電車の中でスマートフォンの電源が切れて改札を出ることができず、現金で支払った」といった失敗談も寄せられていました。万が一のときにも安定して使えるよう、データの残量に気を配り、充電用のバッテリーを準備しておくなどの対策をしておきたいですね。
出典元:【ビッグローブ】