マーケティングの手法として、大多数に発信するテレビCMやネット広告のほか、SNSで商品やサービスを紹介するコミュニケーション型のプロモーションも注目を集めている。企画や広報の担当者は、多数のフォロワーを抱えるような影響力のあるタレントやインフルエンサーを積極的に起用したいところだが、タレントとインフルエンサー、どちらがより効果的なのだろうか。Z世代向けに企画・マーケティングをおこなう僕と私と株式会社が実施したアンケートから、それぞれの影響力を明らかにしていく。
Z世代はSNSの利用率が高め 最も利用されているのは「YouTube」
そもそも、Z世代(18~27才)とミレニアル世代(30~43才)のSNS利用状況はどの程度だろうか。全国のZ世代とミレニアル世代それぞれ360人に調査したアンケートでは、すべての項目でZ世代の利用率がミレニアル世代を上回るという結果に。Z世代は幼少期からデジタル技術に親しんでいるため、SNSの利用も日常茶飯事なのだろう。
Z世代、ミレニアル世代ともに最も利用が多かったSNSは「YouTube」で、「利用したことがない」と回答した人は1割にとどまった。一方、世代間の差が出たのは「TikTok」。Z世代は6割以上が利用しているが、ミレニアム世代は過半数の54.2%が一度も「利用したことがない」と答えた。商品やサービスをPRしていくにあたり、ターゲット層によってSNSを使い分けたほうが良さそうだ。
タレント・インフルエンサーの影響力は絶大 両者に大差なし!
では、タレント・インフルエンサーのフォロー状況はどうだろうか。全体で見ると、タレントとインフルエンサーのフォロー数に大きな違いは見られなかった。世代別では、Z世代の5割強がタレント、インフルエンサーをフォローしている一方、ミレニアル世代の約6割は「誰もフォローしていない」と回答。SNSの利用だけではく、フォローに積極的なのもZ世代のようだ。ただ、フォローしている人のうち、最も多かったのはどちらの世代も「1~9人」で、厳選していることがうかがえる。
続いて、タレント・インフルエンサーの投稿が商品・サービスの購入にどの程度影響を受けたのかを尋ねたアンケートでは、両者の与える影響に大きな差は見られなかった。
ただ、Z世代の7割、ミレニアル世代の5割が、投稿の影響で商品を購入したり興味関心を持ったりしていることから、タレント・インフルエンサーともに影響力の大きさがうかがえる。
確かにタレントやインフルエンサーが実際に商品を手に取り、使用感なども伝えることができるSNSなら、ダイレクトに商品の良さが伝わりやすい。仕事のプロモーションで悩んでいる人は、タレントやインフルエンサーの起用を考えても良いかもしれない。
出典元:【僕と私と株式会社】