環境に優しく、電気代も抑えられる経済的なエネルギーとして注目を集める“太陽光発電”ですが、実際に導入した家庭ではその効果をどのように感じているのでしょうか。8月19日に公開された調査結果を見ていきましょう。
約6割が「200万円未満」で太陽光発電を自宅に設置
株式会社NEXERは、太陽光発電の見積もり・価格比較サービス「エコ発」と共同で、事前調査で「自宅に太陽光発電を設置している」と回答した全国の男女106名を対象に、「太陽光発電と電気代」に関するアンケートを実施しました。
最初に、「太陽光発電導入にかかった費用」について質問。すると最も多かった回答は「100~150万円未満」の22.6%、次いで2位が「150~200万円未満」の17.9%、3位が「200~250万円未満」の16.0%、4位が「300万円以上」の15.1%という結果になりました。
「300万円以上」が一定数見られる一方で、「50万円未満」と「150~100万円未満」の合計は18.9%、さらに「200万円未満」までの合計は59.4%と、約6割が200万円未満で設置できたことがわかります。
8割以上が太陽光発電を設置して月の電気代が「安くなった」と実感
次に、「太陽光発電を導入してから、月の電気代に変化はありましたか?」と質問したところ、82.1%が「安くなった」と回答しました。また、0.9%は「高くなった」、17.0%は「変わっていない」と回答しています。
8割以上の人が「安くなった」と回答していることから、電気代を抑える効果が期待できますが、0.9%の人が「高くなった」と回答している点は気になるところです。
太陽光発電の導入で「電気代月平均1万円以上」の人が約2割減少
続いて、実際の電気代についても調査しています。「太陽光発電導入前の電気代は月平均いくらくらいでしたか?」の質問に対し、最も多かった回答は「5000~1万円未満」の34.9%でした。次いで2位が「1万~1万5000円未満」の30.2%、3位が「1万5000~2万円未満」の16.0%、4位が「2万~3万円未満」の7.5%、5位が同率で「5000円未満」と「3万円以上」の5.7%という結果となりました。
さらに、この結果を踏まえて「太陽光発電導入後の電気代月平均」についても質問しています。
「太陽光発電導入後の電気代は月平均いくらくらいですか?」という質問に対して、最も多かった回答は、導入前と同じ「5000~1万円未満」でしたが、9.4ポイント増えて44.3%の割合に。2位も導入前と変らず「1万~1万5000円未満」でしたが、こちらは7.6ポイント減り22.6%、続く3位は導入前5位だった「5000円未満」で12.2ポイントプラスの17.9%と、全体的に高い価格帯が減り、低い価格帯が増えていることがわかります。
これらの結果を比較してみると、太陽光発電導入前は月の電気代に1万円以上かかっているという回答が合わせて59.4%であったのに対し、導入後は合わせて37.7%と、21.7ポイントも減少していることが判明しました。
7.5%が「月の電気代が0円だったことがある」と回答
さらに、「太陽光発電を導入してから、月の電気代が0円だったことはありますか?」と質問したところ、7.5%が「ある」と回答したこともわかりました。
電気を全く使わずに生活することは考えられない現代社会において、月の電気代が0円というのは驚きです。それだけ効果を感じられる家庭もあるということですね。
56.6%が設置の際に補助金を利用、21.7%が「補助金を知らなかった」と回答
最後に、「太陽光発電の設置に伴い補助金を利用しましたか?」と質問すると、「利用した」との回答は56.6%、「検討はしたが利用していない」との回答は15.1%、「補助金が出ることを知らなかった」と回答した人は21.7%という結果となりました。
「利用した」人に理由を尋ねると、「申請したほうがお得だから(40代男性)」「貰えるものは貰っておきたいから(30代男性)」など、少しでもお得に設置したかったという意見や、「補助金をもらえるということで設置しました(30代女性)」「行政が補助してくれるから設置したので(50代女性)」など、そもそも補助金があるから設置したという意見が寄せられました。
一方「検討はしたが利用していない」理由として、「申請に手間がかかるため(40代男性)」「暇がなかったから(20代女性)」「面倒だったから(30代男性)」など、手続きを面倒に感じる意見が多く見られました。
また「補助金が出ることを知らなかった」理由を見ていると、「補助金なんてものが流行りだす前に付けてしまった(40代男性)」「かなり前に設置したので、当時補助金はなかったと思う(50代女性)」など時期的なものや、「業者からもアドバイスはなかったので(70代女性)」など、説明不足により利用できなかったという意見も寄せられています。
今回の結果から、太陽光発電により実際に電気代が安くなったと実感している人が8割にのぼることがわかりました。設置費用との兼ね合いもあると思いますが、「補助金などをうまく利用しながら、将来的にコストダウンに繋がるのであれば検討してみたい」という人もいるのではないでしょうか。
ただし、補助金の支給には様々な条件があるようなので、注意が必要です。自分の家庭にとって太陽光発電の導入はお得なのか、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
出典元:【エコ発】
参考元:太陽光発電補助金について