同じ商品を買うなら「Yahoo!オークション」「メルカリ」はどちらの方が安いのか、気になる方もいるのでは。
Yahoo!オークションは、オークション形式が基本で、購入者が入札して最も高い価格を提示した人が商品を手に入れる仕組み。一方で「1円出品」など安価な出品も目立ち、上手に落札すれば極めてお得な場合も。
メルカリは、フリマアプリ。出品者が商品価格を設定し、購入者がその価格で即決購入する仕組みです。気軽な出品・購入が可能で、中には値付けが安いものもあります。
今回はそんなYahoo!オークションとメルカリの利用者層の違いや手数料、送料の違いなどから「どちらの方がお得に購入しやすいのか」を見ていきます。
「Yahoo!オークション」「メルカリ」に利用者層の違いはあるの?
まずは「Yahoo!オークション」「メルカリ」の利用者層の違いを見ていきましょう。Yahoo!オークションはそもそもオークションということもあり「競い合って入札する」文化があります。つまり「欲しいから買う」層が存在しており、希少品やすでに新品では流通していない品の取引などに向いています。
一方でYahoo!オークションは国内有数のプラットフォームであり、仕入れなどに使う業者の層も存在します。また「1円スタート」の商品など安価に落札できるチャンスがあるものも多く「皆が入札しているから入札する」「安いから入札する」層も存在します。こうした1円スタートの商品などは、Yahoo!オークションストアで販売されているケースも目立ちます。
つまり個人間取引ではなく、法人や業者による利用も一定程度目立ちます。
一方、メルカリはそもそも個人利用を想定して開発されたフリマアプリ。法人もネットショップを開設できる「メルカリShops」の本格提供が開始されたのは2021年10月と遅めです。CtoCの個人間取引を強く想定していた名残か、やはり2024年現在でも個人利用が目立ちます。
・仕入れなどに使う業者の層があるYahoo!オークション
・どちらかと言えば個人利用ニーズが根強いメルカリ
という利用者層の違いは大きいです。1円スタートを運よく落札できるといったパターンではなく、純粋に「個人出品のため値付けが甘く、買い手にとってお得であるもの」が見つかりやすい傾向があるのはメルカリです。
Yahoo!オークションでお得に落札し続けるには入札戦略とテクニックが求められるでしょう。
「Yahoo!オークション」「メルカリ」は購入手数料や送料はどちらが安い?
Yahoo!オークション、メルカリともに利用料金はかかりません。送料は出品者によって異なります。傾向としては
・メルカリ:出品者が負担することが多い
・Yahoo!オークション:購入者が負担する設定になっていることが多い
ことがしばしば見受けられます。よってYahoo!オークションでは落札後に「想像よりも遥かに高価な送料を請求される」ことも時折発生します。極めて高価な送料を請求する出品はYahoo!オークションの運営に通報しつつ、問題が解決しない場合は弁護士に相談することもおすすめします。
「Yahoo!オークション」「メルカリ」はどちらが買いやすい?
「買いやすさ」では、メルカリに軍配が上がります。メルカリは「入札」の手間は基本的になく、購入ボタンを押せばすぐに購入できます(※出品者が「購入前にコメントして下さい」など個別に要望を出している場合はあります)
一方、Yahoo!オークションは基本的にオークション形式。入札をしても落札できるとは限らない点で「買いやすい」とは言えません。
ただし
・過去の落札相場を調べて入札予算を組む
・オークション終了の直前まであえて入札しない
・相手が入札してきたら1円刻みで入札し返す
など入札戦略を組んで、実行するといった購入テクニックを駆使する余地は大きいです。テクニック次第でYahoo!オークションで、予算内でお得に商品を入手し続けられる可能性は大きいです。
結局「Yahoo!オークション」「メルカリ」はどちらを選ぶべき?
・値付けが甘く、お得な商品がしばしば見つかりやすい
・送料が出品者負担のことが多い
・基本的に即決価格ですぐ購入できる
など様々な点から、気軽に個人で買い物を楽しむ分にはYahoo!オークションよりはメルカリの方が使いやすいでしょう。
一方で希少品やビンテージ品など高額な品に対して
・じっくりと入札戦略とテクニックを駆使してお得に落札したい
・他の入札者との駆け引き自体を楽しみたい
といった場合は、Yahoo!オークションの方が適しています。オークションのスリルそのものが一種の趣味になり得ます。
なおYahoo!オークションとメルカリを併用するのも、もちろん良いでしょう。一部の調査会社のデータでは、「Yahoo!オークション」の利用者のうち約74%が「メルカリ」を併用。さらに約54%が「Yahoo!フリマ」を併用しているというデータもあります。
ちなみに「メルカリ」利用者のうち、約45%が「Yahoo!オークション」を併用。約37%が「Yahoo!フリマ」を併用していると言われています。
メインで使うのを「メルカリ」「Yahoo!オークション」のどちらにするかを定めたうえで、他のフリマアプリなどを併用するのも一案かもしれません。