今や、他人とつながったり、社会とつながったりするツールとして真っ先に挙げられるSNS。LINEなどメール代わりに愛用されているものから、インスタグラムやX、YouTube、TikTokのように情報を収集したり発信したりするものまでその種類は幅広いが、SNSが私たちの日常に大きく入り込んできているのは確かだ。では、数字としてのSNSの必需性はどのぐらいか。モバイル社会研究所がおこなった調査結果をみてみよう。
とくに女性や若年層が「SNSが使えなくなると困る」
モバイル社会研究所が2024年2月、全国15~59歳男女におこなった「SNSに対する必需性の意識について」の調査において、「SNSが使えなくなると困ると感じるか」を聴取した結果では、全体の約7割が「困ると思う」と回答した。とくに女性や若年層のほうがその割合が高く、10代女性においては約9割が「困ると思う」と回答。また、最も割合の低かった50代男性においても半数が「困ると思う」と回答していることからも、SNSの必需性の高さがうかがえる。
また、「SNSが自分にとってなくてはならないと思うか」についての調査では、全体の半数以上が「なくてはならない」と回答。男女ともに10代・20代は6割以上、女性の30代・40代も約6割となっているが、男性30代~50代、女性50代は5割を切る結果となり、年代による差もあるようだ。
情報欲求が高いほど、SNSの必需性が高い
では、SNSの必需性はどんなことに起因しているのだろうか。その手がかりとして、情報欲求が高い人と低い人で差があるのかどうかも調査している。ちなみにこの調査では、「一般に他人が知っていて、自分が知らないことがあると恥ずかしい」と思うことを「情報欲求が高い」と定義している。
調査結果では、情報欲求が高い人のほうがSNSの必需意識が高く、「SNSが使えなくなると困る」と答えた人が74%。情報欲求の低い人は61%と下回っている。SNSにおいて情報収集は大きな側面を占めているため、ユーザーのニーズもそれに比例するものとなっているのだろう。
時代の流れとともに、スマートフォンを携帯することが当たり前となり、SNSを利用するのが当たり前となり、価値観はどんどん変わっていく。この先どんなことが日常のスタンダードとなっていくのか、現代の私たちの感覚では、きっと思いもよらない未来が待っているのだろう。
出典元:【モバイル社会研究所】
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