2023年7月13日に性犯罪に関する刑法が改正され、「不同意性交等罪(刑法177条)」が新設されました。法改正によって変わった“性的同意”について、世間の理解度はどの程度なのでしょうか。今回は、9月5日に発表された「性的同意に関する意識調査」の結果をご紹介します。
「性的同意」の言葉の認知度は約9割
株式会社ねお巳が運営する性的同意サービス「キロク」では、10代~60代までの男女218人を対象に「性的同意に関する意識調査」を実施。まずはじめに「性的同意という言葉を知っていましたか?」を質問すると、88.1%と9割近い人が認知しており、「有名人などのニュース」などをきっかけに、性的同意という言葉を認知していることがわかりました。
過半数が刑法改正により性的同意の意識が変化! 訴訟などのリスクに恐怖を覚える人も
次に「刑法改正により性的同意の意識は変わりましたか?」とたずねると、過半数(62.2%)が「変わった」と回答した一方、約4割(37.8%)が「変わらない」と回答していることがわかりました。性的同意の認知度は高まっているものの、性的同意への意識が変化していないことは課題だと言えるでしょう。
続いて「変わった」と答えた人に、「どのように変わりましたか?」と質問。すると、「安心できるようになった」という回答が40.7%を占めたのに対し、「訴訟のリスクなど恐怖を感じた」との回答は24.1%にのぼり、立場によって回答が分かれる結果となりました。
性的同意は行為前に…口頭のほかウェブサービスや契約書を利用する人も
次に「性的同意をどうやって取っていますか?」とたずねたところ、「口頭」が63.7%で最も多い回答になりました。一方で、「キロクなどのウェブサービス」「契約書」などの回答は合わせて約10%(11.7%)と、訴訟などのリスクを避ける方法を取る人もいることが判明。ウェブサービスや契約書の利用は、リスクを避けるだけでなく安心感にもつながるのではないでしょうか。
加えて「どのタイミングで性的同意を取っていますか?」と質問すると、「行為を行う場所に入る前」が45.4%、「行為直前」が30%と、行為前に性的同意を取る人が多いことがわかりました。
今回の調査結果から、性的同意の認知度は高まっている一方で、意識の変化については課題が残っていることが明らかになりました。また、行為をした時点で同意があったと思っていても、お相手が「本当は同意していなかった」と申告すれば性的同意を取らないと加害者として罪に問われる可能性があるため、相違を防ぐことを目的に「性的同意書」を準備する必要がありそうです。とはいえ、「紙を出して記名・捺印することはその場の雰囲気を壊してしまう」などの懸念点もあがっています。
株式会社ねお巳では、性行為の同意を端末上(WEB上)で行える性的同意サービス「キロク」を展開中。より安心感を持てるように、このようなサービスを利用するのも一つの方法なのではないでしょうか。
出典元:【株式会社ねお巳】
●性的同意サービス「キロク」は→こちら