今や日常生活に欠かせないツールであろうSNS。XやThreadsなどで、義母や夫とのやり取りをつづった投稿が共感を呼びバズる様子がたびたび見られる。この投稿が本人に届かないだろうかと勝手ながら心配することもあるが、リアルな知人とつながらず、別アカウントで発信できるからこそ、吐けるものもあるはずだ。このようにアカウントの使い分けは当たり前なのだろうか。今回は、SNSアカウントに関する調査内容を紹介しよう。
アカウントを使い分けている人は約3割
インタースペースは2024年8月10日・11日、子どもがいるもしくは妊娠中の816人を対象にSNSアカウントに関する調査を実施した。
「リアルの友達に見られても良いアカウントとこっそり投稿するアカウントを使い分けていますか?」と質問したところ、41.2%が「分けていない」と回答。その理由に「リアルな友達に向けた発信しかしていない」「見られて困るような投稿はしない」が挙げられた。次に多かったのが「友達とつながっているアカウントがない」が30.9%だった。SNSをリアルな友達とのコミュニケーションの場というより、情報収集の場として捉えている人が一定数いることが分かる。一方で、「分けている」と回答した割合は27.9%で、約3割が別アカウントを所有していることが判明した。
SNSのアカウントを使い分ける理由は
では、なぜアカウントを使い分けるのだろうか。アカウントを「分けている」と回答した人に理由を聞くと、使い分けにはいくつかの特長が見られたという。
1つ目が、推し活用としての別アカウントだ。1つのアカウントでお気に入りの投稿などを集めれば、アーカイブ機能を持ち、情報を見返しやすくなる。推しにまつわる発信をし、同じようなファンと交流することもしやすいだろう。また、「推し活関連は身バレしたくないので」との理由で、使い分けている人もいるようだ。
2つ目が、子ども用の別アカウントだ。子どものプライバシーに配慮して、子どもに関することは別アカウントで発信している模様。妊娠中の人であれば、「母になる前」という意味で「#プレママ」というハッシュタグがあったり、「初めての出産で、現在10週3日目」を示す「初マタ10w3d」などのワードがあったりと、同じ週数の人とアカウントをフォローし合って、情報交換している様子も、ネット上で見られる。子どもが成長すれば、「息子のスポーツに関する投稿用」「子どもの備忘録用」として、アカウントの使い分けを行っている人もいるようだ。
そして3つ目が、趣味や仕事用のアカウントだ。日常の記録や趣味専用のアカウントを別に設けている人もいるようで、「ランチやカフェなどの食べものばかりのアカウントと日々の投稿用」「仕事用は別アカウント」などの回答が見られた。
アカウントを使い分けている人は3割と意外にも少なかったが、このようにアカウントを使い分けるからこそ、本音を言いやすく、同じコミュニティの人と交流しやすいのだろう。別アカウントだからこそ、見えてくる性格などもあるのかもしれない。
出典元:【株式会社インタースペース】
※サムネイル画像(Image:Mehaniq / Shutterstock.com)