手紙を出そうとして封筒に切手を貼ったけど、住所を間違えていた。あるいは違う金額の切手を貼ってしまった、といった経験はありませんか? 未使用の切手は再利用できますが、いったいどのようにして封筒からはがせばいいのでしょうか?
切手をキレイにはがす方法はネットに溢れているが……
アナタは間違って貼ってしまった切手をどうしていますか? そのまま放置したり捨ててしまうのはもったいない! 未使用の切手は封筒からはがして再利用しましょう。でもどうやって……?
切手のはがし方をネットで調べてみると、冷蔵庫に20~30分入れる、ドライヤーやアイロンなどで温める、電子レンジでチンするなど、さまざまな方法が紹介されています。
ところが、これらの方法を実際に筆者も試してみましたが、なかなか上手に切手をはがすことはできませんでした。かといって、専用の切手はがし液を数百円で購入するのも、本末転倒な気がしますよね。いったいどうしたらいいのでしょうか?
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やっぱり、切手コレクターが昔からやっている方法が確実!
というわけで、やはりいちばん確実なのは昔から切手コレクターの間で行われている「水に切手を5~10分ほど浸けておく」という方法でしょう。
この方法では、切手の糊が水に溶けて自然に封筒からはがれてくるので、あとは切手をタオルやテッシュなどの上に、糊が付いていた裏面を上にして置いて乾かせばOKです。このとき、プリンターのインクや水性マジックで書き込みのあるコピー用紙や新聞などを使うと、切手に色移りするので注意してください。
切手が完全に乾いたら、裏面に糊を塗って封書やはがきに貼って再利用しましょう。
もちろん、消印が押されている使用済み切手は再利用できませんし、消印を薬品で消して使用するような行為は、郵便法に抵触する可能性があります。再利用できるのは、あくまでも未使用の切手になるのでご注意ください。
切手を水に浸してはがす手順
①まずは、間違って封筒に貼った未使用切手をハサミなどで切り取ります。
②次に、水を入れた茶碗やコップなどに切手を漬けます。切手が浮いた状態では上手くはがれないこともあるので、しっかりと切手を底まで沈めましょう。
③5~10分ほど待つと、自然に封書から切手がはがれて浮いてきます。糊が溶けていない状態で無理にはがそうとすると、切手が破れることもあるので注意!
④はがした切手は糊が付いていた裏面を上にして、テッシュや布の上に置いて乾かします。完全に乾いたら、裏面に糊を塗って封書やはがきに貼って再利用しましょう。
実は、はがさなくても切手を再利用する方法があった!
切手を再利用するには、先ほど紹介した方法で切手をはがすのが定番ですが、実はそんな面倒なことをしなくても再利用できる方法があるんです。
それは、封筒やはがきに貼った状態でそのまま切手部分を切り取り、別の郵便物に糊で貼ってしまう方法です。「本当にそんなことをしていいの?」と驚く人もいるでしょうが、未使用の切手ならこの方法でもまったく問題ありません。
ただし、しっかり貼らないとはがれてしまう恐れがありますので、その点は十分注意してください。もちろん、いかにも”切手を再利用しています!”感があって見た目が悪いので、送付先は親しい友だちや家族などに限定したほうがいいかもしれませんね。
なお、今回紹介した再利用方法が面倒くさい、あるいは上手くいかないという人は、郵便局で交換してもらう方法もあります。
もちろん、封書に貼った切手であっても、汚れたり破れたりしていないものであれば、手数料を支払うことで交換することが可能です。切手交換の場合は99枚までは1枚につき5円となっています(100枚以上は1枚につき10円)。
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まとめ
いかがでしょうか? 今回は間違って封筒などに貼ってしまった未使用の切手をどのように再利用すればいいか紹介しました。筆者は昔から切手が好きなので、自分宛に届いた郵便物の切手でデザインがいいものや珍しいものは、今回紹介した方法ではがしてかなりの量を保存しています。
世界的に見ても日本の切手は本当に美しいので、たまに眺めてみるとけっこう楽しめますよ。
※郵便料金は2024年10月1日より改定されますので、ご注意ください。