2024年8月に発生した深刻な米不足。スーパーの店頭にはなく、「どこにいけば売っているのか」と探した末にメルカリにたどり着いた人もいるでしょう。
実は近年、フリマアプリ「メルカリ」では食料品の出品が増加傾向にあります。規格外の新鮮な野菜が安く手に入るチャンスともいえますが、一方で食の安全面が気になるところ。そこで今回は、メルカリで食料品を購入する際の注意点を詳しく解説します。
メルカリでは「野菜」「米」の出品が増加傾向
近年、メルカリでは「野菜」や「米」などの食料品の出品が増加傾向にあります。これは、生産者が直接消費者に販売する機会を求めていることや、家庭菜園で余った野菜を有効活用したいという需要が高まっていることが背景にあると考えられます。メルカリでの食料品取引は、従来のスーパーマーケットやオンラインショップとは異なる新たな流通経路として注目を集めています。
一方、冒頭で述べた通り、米不足に目を付けた悪質な転売業者が米を高値で転売したり、米袋を開封したお米をフリーザーバッグなどに入れて販売する悪質な販売業者も目立ちました。
余談ですが米不足による米の転売だけでなく、メルカリでは「みそきん」などの限定カップラーメンの転売なども相次いでいます。食品の売買が活発化していることから「メルカリで食料品の売買を、食品の専門知識がない一般人ができるのはどうなのか?」といった議論が相次いでいることは間違いありません。
規格外の新鮮な野菜などを安価に購入できる場合も
メルカリは過去、産地直送の食材を購入できる「メルカリShopsマルシェ」といったイベントを開いていた通り、野菜や果物、肉などの食料品の販売にはもともと積極的でした。基本的にはメルカリは規格外の野菜の売買を中心にフードロス対策を行っており、農家にとっては有用なサービスであることは間違いありません。
メルカリで「野菜」「米」などを出品・購入する際の注意点
メルカリで野菜や米などを出品・購入する場合の注意点をご紹介します。
消費期限(賞味期限)や食品表示は確認できるか
メルカリで食品を販売する場合、商品説明に必ず消費(賞味)期限の記載が必要です。また、食品表示の記載が判別可能な画像を掲載する必要もあります。
一度開封した米などを再度袋詰めした商品ではないか
一度開封した米を再度袋詰めした場合、違反商品となります。開封済みの商品は出品NGのため、たとえば米袋を開封して小分けにしたお米などはそもそも出品NG商品のため、購入しないように気を付けましょう。
「自作の加工食品」に該当するか
メルカリで自作の加工食品を作る場合、食品衛生責任者資格、菓子製造業営業許可、飲食店営業許可などが必要になります。たとえば手作りパンやジャムなどを購入したい場合はその出品者のページにいき、許可証が提示されているか確認しましょう。
「無農薬」「オーガニック」などの表記に要注意
オーガニックや有機野菜を販売する場合、有機JASマークもしくは認定証の画像の掲載が必要です。認証のない事業者が「オーガニック」と称して農産物を販売している場合、法律違反となる可能性もあるので注意しましょう。
生の食肉や魚介類の出品は不可
メルカリでは、生の食肉や魚介類の出品は禁止されています。これは、衛生管理や品質保持が難しいため。常温での配送中に傷みが進行するリスクが高く、食中毒などの危険性があります。加熱調理済みの食肉製品などは販売可能な場合もありますが、生の食肉・魚介類は絶対に購入してはいけません。