現代では、日常のコミュニケーションを電話よりもメールやLINEで行う人も多いだろう。だがメッセージではちょっとしたニュアンスが伝わりにくく「もしかして怒っている…?」などと誤解されてしまった経験もあるのではないだろうか。顔文字や絵文字、あるいはスタンプなどでなるべくニュアンスを伝えようとする人も多く、メッセージのやり取りは難しいと感じている人も多いと思われるが、この傾向は小中学生も変わらないようだ。
小中学生が最もよく使うアプリはLINE
子ども向けサイト「ニフティキッズ」では、小中学生を中心とする訪問者2,139人を対象に、「ケータイ・スマホ」に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2024年7月16日から8月19日。その結果を見ると、今や小中学生の7割が自分専用のスマホかケータイを所持しており、最も使っているアプリは「LINE」で69.1%であることが判明している。
LINEやメールをよく使うと選んだ人に「メッセージ上のやりとりで難しいと感じたことはあるか」と聞いたところ、中学生では49.6%、小学生では34.9%が「ある」と回答。
「どこが難しいと感じたか」を聞くと、「『!』、『、』、『。』、『?』、『―』、『…』の使い分けで雰囲気が全然違うものになってしまうところ」、「『w』とか『(笑)』をつけないと、冗談というのがわかりにくい」「いつもなら平気で言っていることが、メッセージで送られるときつく感じる。誤解が起きやすい」「既読がつかないと怖くなるところ」などの意見が出ており、メッセージの意図とは違った受け止められ方をされる可能性や、相手の反応が見られないという、文章でのコミュニケーションの難しさを実感しているようだ。
LINEやメールのやり取りで4割が難しさを感じている
メッセージのやり取りで困るのが、その終わり方。お互いが相手に気を遣いすぎて「このラリーは永遠に終わらないのではないか…」と感じた経験もあるのではないだろうか。
「メッセージ上で会話を終わらせたいときはどうしてる」という質問には「スタンプを送る」が60.3%と最多だった。小学生で次に多かったのは「宿題や用事など理由をつけて終わらせる」、中学生では「リアクションを押す」だった。リアクションは相手に通知が行かないため、既読スルーではなくラリーを終わらせる手段として採用されているようだ。
また、LINE交換はどうやっているかを聞くと、「友だちに聞く」が最も多く、「グループから追加する」、「放課後に会う」と続いた。
最後に「将来、ケータイ・スマホにどんな機能がついてほしいか」を質問すると、「LINEでは、グループの時に誰が既読をつけたか見れるようにしてほしい」「Wi-Fiなしでできることが増えてほしい」「スマホをどこにやったかわからなくなった時に、どこにあるかわかる機能」などとの回答があった。大人もうなずく回答で、しっかり使いこなしている様子がうかがえる。
出典元:【ニフティ株式会社】
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