それダメ!「Suica」でやってはいけないNG行為6選 – 悪質な場合は詐欺罪などで刑事告訴の可能性も

関東に住んでいるならJR東日本の「Suica」を持っている人は多いと思います。通勤はもちろん買い物にも使えるのでとっても便利ですよね。でも、実はSuicaにはやってはいけないNG行為があるのをご存じでしょうか? ついうっかりしてしまうと、思わぬトラブルに見舞われることもありますよ!

【1】カード型Suicaの券面にシールやステッカーを貼る

カード型Suicaに自分の好きなキャラクターや芸能人のシールやステッカーなどを貼っている人がいますが、実はこれNGなんです。

Suicaは非接触型のICカードなので、自動改札や買い物でタッチするだけなら、Suicaにシールやステッカーが貼られていても影響はあまりありません。しかし、券売機や精算機を使うとき、シールやステッカーを貼ったSuicaを挿入してしまうと、場合によっては詰まったり券売機が壊れたりする可能性があるんですね。Suicaにはシールやステッカーなどを貼らないようにしましょう。

●JR東日本「ご利用の際のご注意・ご案内」は→こちら

カード式Suicaの券面にシールやステッカーを貼る

JR東日本の公式サイトの注意事項には「シールやステッカーなどを貼らないでください」と明記されています(画像はJR東日本公式サイトより引用)

【2】記名式Suicaや定期券を人に貸す

Suicaには「記名式」と「無記名式」の2種類があるのをご存じですか? 

無記名式「Suicaカード」なら誰でも利用でき、譲渡することも可能ですが、記名式「My Suica」には氏名、生年月日、性別等の情報が登録されており、記載されている人以外は利用できません。もし、記名式Suicaを本人以外が使用した場合は不正利用となり、「正規運賃+2倍の運賃」が請求されることになっています。

また、定期券の貸し借りを軽く考えている人もいるようですが、不正利用が発覚すると「定期券有効日から発覚した日までの日数分の往復運賃×2倍の代金」が請求され、さらに定期券も無効として回収されてしまいます。かなり悪質な不正利用の場合は、詐欺罪などで刑事告訴されてしまう可能性もありますので、たとえ家族であっても、絶対に定期券を貸し借りしてはいけません。

なお、通勤定期券には「持参人式」というタイプもあり、この場合は定期券を持っている人(1名)が誰でも利用することが可能となっています。

●JR東日本「第2編 旅客営業 -第7章 乗車変更等の取扱い -第3節 旅客の特殊取扱 -第2款 乗車券類の無札及び無効」は→こちら

記名式Suicaや定期券を人に貸す

定期券による不正乗車については厳しい規定があり、定期券有効日から発覚日までの日数分請求されます。最悪の場合は数十万円も請求される場合も……(画像はJR東日本公式サイトより引用)

【3】自動改札でSuicaを乱暴にタッチする

たまに、自動改札でカード型Suicaをかなり乱暴にタッチする人を見かけますが、これはカード型Suicaに不具合が起きる可能性があるので止めましょう。

Suicaは改札の読取り部にさほど強くタッチする必要はなく、サイフやパスケースなどに入れたままでも優しくタッチすれば反応します。ちなみに、Suicaは改札の読取り部から約10cmの範囲内なら読み込むことが可能となっており、処理はわずか0.2秒ほどで完了します。

ただし、改札の読取り部をSuicaが通り過ぎるだけでは反応しないことがあるので、Suicaを滑らせずにしっかり読取り部に対して水平にタッチするようにしましょう。

●JRE MALL Media「【Suica仕組み】電池不要?運賃精算の仕組みは?気になる疑問について解説!」は→こちら

なお、反応が悪くなった古いタイプのカード型Suicaを持っている人は、Suicaエリア内にあるJR東日本の駅の「指定席券売機」「多機能券売機」で変更することができます。

※「地域連携ICカード」も記名式に変更することができます。
※変更前のカード残額は、変更後のカードに受け継がれます。

●JR東日本「カード交換・変更」は→こちら

自動改札でSuicaを乱暴にタッチする1

Suicaエリア内の「指定席券売機」「多機能券売機」でSuicaの交換が可能です。反応が悪くなった古いカード型Suicaを持っている人は交換しておきましょう(画像はJR東日本公式サイトより引用)

自動改札でSuicaを乱暴にタッチする2

こちらがJR東日本の駅にある「多機能券売機」。表示が黒く「定期券・Suica・きっぷ・チャージ」と表示されています(筆者撮影)

【4】SuicaやPASMOなどを2枚重ねて使う

カード型Suicaを他社の交通系ICカードと2枚重ねていると、改札で正常に読み込むことができません。基本的に、交通系ICカードはどれも同じ構造なので、たとえば、改札でSuicaとPASMOが2枚重なった状態でタッチしてしまうと、正常に処理できずエラーとなってしまうんですね。

もちろん、わざわざ2枚の交通系ICカードを重ねてタッチする人はいないと思いますが、うっかり財布に2枚の交通系ICカードを入れてしまうこともあるでしょう。十分気をつけてください。

●JR東日本公式サイト「ご利用の際のご注意・ご案内」は→こちら

SuicaやPASMOなどを2枚重ねて使う1

たとえば、ビューカードSuicaとPASMOを2枚重ねて改札口でタッチするとエラーになります。実は筆者も、うっかり財布に交通系ICカードを2枚を入れたままタッチしたことがありますが、やはりエラーとなりました(筆者撮影)

【5】金属製品と一緒にSuicaをタッチする

カード型Suicaをタッチするときに気をつけたいのが「金属製品」です。Suicaは電波によりデータのやり取りを行うため、電波を妨げるもの(電気を通す金属)がSuicaの近くにあると反応しないことがあるんですね。

具体的には、コイン、鍵、貴金属、ガムやタバコの銀紙、スクラッチカードのアルミ箔を使用した紙などとなっています。もし、指輪などをした手でタッチしたときエラーが出た場合は、指輪を外してやり直してみましょう。

金属製品と一緒にSuicaをタッチする1

金属は電波を妨げるので、一緒にタッチするのは止めましょう。最近は金属製のクレカなどもあるので要注意です(画像はJR東日本より引用)

【番外編】スマホのアップデートが始まって改札を出られなくなる!

モバイルSuicaを利用している人も安心できません。たとえば、改札に入場している状態で、OSのアップデートなどが始まってしまうと、終わるまでは改札を出られなくなってしまいます。これはAndroidスマホもiPhoneも同じで、「自動アップデート」を設定している場合、タイミングが悪いとエラーになってしまうことがあるんですね。

もちろん、アップデートが始まってしまったら終わるまで待つしかありませんので、もし、長時間電車に乗るなら「自動アップデート」はオフにしておきましょう。

iPhoneで自動アップデートを切る手順

iPhoneで自動アップデートを切る手順1

まず、iPhoneの設定を開き、「一般」をタップ(左写真)。次に、「ソフトウェアアップデート」を選択します(右写真)

iPhoneで自動アップデートを切る手順2

続いて「自動アップデート」をタップしたら(左写真)、「自動インストール」をオフにしましょう。もちろん、この場合は手動でのアップデートが必要となります(右写真)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はSuicaでやってはいけないNG行為を6つ紹介しました。少し考えれば、どれもダメなことはすぐに分かりそうなものばかりなんですが、もし、知らないことがひとつでもあったなら今後は注意しましょう。

※サムネイル画像(Image:BT Image / Shutterstock.com)

西澤浩一
アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。趣味は乗り鉄であり、休日はフリーきっぷ片手に日本全国を徘徊中。お気に入りは青春18きっぷで乗れるリゾートしらかみ。他にもゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も趣味のひとつ。

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