セクハラの認知度と境界線、身体接触などどこまでが許容されるのか?

性的な嫌がらせを意味するセクハラは、言葉の認知度はかなり広がっているように感じるが「どこまで?」という疑問はいまだ払拭されない。なぜなら被害に遭った側がセクハラだと判断するため、人やその関係性によってセクハラ判定範囲が異なるからだ。とはいえ、被害を訴えられてからでは遅い。何をされたらセクハラだと思うのか、一般的な意見を見ていこう。

セクハラ認定されやすいのは「不必要な身体接触」

13位には「お茶くみを強要する」なんていうものも。こうなるとパワハラとの境界がわからなくなってくるが、いずれにせよ注意したい(「URUHOME」調べ)

URUHOME(ウルホーム)は、2024年8月19日~8月25日、時事問題や社会情勢に興味関心を持つ男女500人を対象に、アンケート調査を実施した。「職場や社交の場で、何をされたらセクハラだと思いますか?」という質問に対し、1位は「不必要な身体接触」で80.2%。「相手に直接触れる行為は完全にNGだと思います。(40代・男性)」などと、8割以上の人が完全にNGだと認識している。また、何かしらの必要性があって体に触れる際も、相手の許可を求めるべきだと考えている人も。握手やハグなどの挨拶であっても、日本では習慣化されていないためにセクハラだと訴えられてしまうこともあるため、注意しよう。

2位は「性的な行動やサービスを求める」で77.6%。「なぜ仕事仲間に異性として接するのか意味がわからない(30代・女性)」というコメントが見られるように、仕事関係の人に性的な行動を要求する神経がわからないが、完全アウトの行為だろう。「老若男女、みんなが自分の言動がセクハラになっていないかどうか、常に考えてから実行に移すようにするべき。若い女性でも加害側になることもある。(40代・女性)」と、性別にかかわらず誰もが被害者、加害者になり得ることを心に留めておきたい。

4人に1人がセクハラ被害者。職場でセクハラを目撃した人も2割強

職場の同僚はもちろん、取引先や顧客からセクハラ被害に遭うこともあるようだ(「URUHOME」調べ)

3位は「性的なコンテンツを見せる」で74.8%。これもまた、どう転んだら職場で性的なコンテンツを見ることになるのか理解に苦しむが、職場によってはグラビアアイドルのポスターが貼ってある…なんてこともいまだにあるのかもしれない。その他、4位は「職場で性的な話題を持ち出す」が69.4%、5位は「性的な冗談・コメント・質問をする」が67.4%と、どれもセクハラ認定にふさわしい事柄だろう。

こうしてみると、「こんなこと、職場である?」と思えてくるが、果たしてセクハラ被害に遭った人はいるのだろうか。「職場でセクハラを受けた・見聞きしたことはありますか?」という質問に対し、1位は「セクハラを受けたことはない」が36.0%と、セクハラ被害に遭ったことがない人が最多だったものの、2位は「職場でセクハラを受けた」で26.4%。4人に1人がセクハラ被害者だということになる。3位は「職場でセクハラを見た」が24.4%で、こちらも4人に1人がセクハラ現場に居合わせたことになる。

具体的にどんなセクハラだったのかを見ていくと、「上司に付き合ってほしいと言われた」「強制的に風俗店に連れていかれた」「同性から不意に体を触られた」「飲み会で胸がでかいと言われた」「既婚者の上司がしつこくデートに誘っていた」「女性上司が男性部下の体を触っていた」などが挙げられている。性別に関係なく、相手を不快にさせないよう心がけていきたい。

出典元:【URUHOME(ウルホーム)

オトナライフ編集部
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