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スマホのSMSで「荷物を持ち帰りました」は要注意? 新手の詐欺「スミッシング」とは

近年増えている、SMSを通じた詐欺メッセージ。手口は巧妙化しており、たとえば「荷物を持ち帰りました」という宅配事業者を騙るSMSを経由して、新手の詐欺の被害を受けてしまう方が増加傾向です。

こうした虚偽メッセージは「スミッシング」といわれ、フィッシング詐欺につながるものとされています。今回はスマホのSMSを悪用した「スミッシング」について解説します。

宅配業者や公的機関を装った偽のSMSに注意

宅配業者や公的機関を装った偽のSMSに注意1

スミッシングは、SMSを利用したフィッシング詐欺の一種です。宅配業者や公的機関を装った偽のSMSを送信し、受信者を不正なウェブサイトに誘導することで、個人情報やクレジットカード情報を盗み取ろうとする手法です。

特に「荷物を持ち帰りました」というメッセージは、多くの人が心当たりがあるため、つい反応してしまいがち。残念ながら、このようなメッセージに安易に応じてしまうと「重大な被害に遭う可能性がある」のが昨今の巧妙化するスミッシングの現状です。

手口や実際に送られてくるメッセージの例

手口や実際に送られてくるメッセージの例1

筆者の元に届いたスミッシング

筆者の元に届いた「スミッシング」のSMSの例は、「荷物が当社の倉庫に到着しましたが、住所情報が間違っているため発送できません。正しい住所情報を再入力してください」というもの。ほかにも以下のようなメッセージがあります。

・配送時、お客様が不在でしたので、荷物を当社にて保管しております。
・お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。こちらにてご確認ください。
・配達を試みましたが、不在のため荷物を保管中です。

スミッシングを通じたApple IDの不正利用に注意

「スミッシング」のSMSに記載されたURLにアクセスすると、たとえばiPhoneの場合、Apple IDの入力が求められる場合があります。求められるがままApple IDとパスワードを入力してしまうと、不正利用に遭うことも。意図しない課金や個人情報の流出などの被害に遭う可能性があります。

もしもスミッシングでApple IDやパスワードを入力してしまった場合はすぐにパスワードを変更し、購入履歴を確認しましょう。

「スミッシング」の手口に基づく偽メールに騙されてしまった際の対策

「スミッシング」の手口に基づく偽メールに騙されてしまった際の対策1

万が一、スミッシングの被害に遭ってしまった場合、まずは不正アクセスされた可能性のあるアカウントのIDとパスワードをすぐに変更するのがおすすめ。また、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡してカードを止めてもらうよう依頼しましょう。また、アプリをインストールしてしまった場合にはそのアプリをアンインストールし、スマホのセキュリティ情報を確認した方がいいでしょう。

実際に被害が出てしまったら警察や国民生活センターなどの相談窓口に被害を報告することも大切です。

オトナライフ編集部
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