時間や場所にとらわれず映画やドラマを観ることができる動画配信サービス(VOD)。VODは倍速視聴も可能で、タイムパフォーマンスを重視するZ世代にとっては必要な機能となっている。ナイルのアンケート調査によると、Z世代の約7割が2日に1回以上VODを利用し、映画を倍速視聴で観る人が半数以上いるという。詳しい調査結果を見てみよう。
日常的にVODを楽しむZ世代 倍速する頻度は「ほとんど」が最多
アンケートは2024年10月21日~29日、15~29歳の男女1,022人を対象に、インターネット調査で実施された。VODサービスの利用頻度を聞いたところ、46.3%が「毎日」と回答。「週3~4回(23.1%)」と合わせると、全体の69.4%が2日に1回は利用していた。
続いて、VODサービスで映画を観る際、倍速で視聴するか尋ねたところ、55.8%が「する」と回答。約6割が倍速で映画を視聴し、倍速機能を使わない人を上回った。
また、倍速で視聴する人のうち、「毎回」倍速する人は20.1%、「ほとんど」が32.0%、「時々」が31.2%、「稀に」が16.8%だった。「毎回」「ほとんど」を合わせると、日常的に映画を倍速で視聴している人が半数以上いることが明らかになった。
Z世代が倍速視聴する理由は「効率よく楽しむため」
次に、倍速で視聴すると回答した人にその理由(単数回答)を尋ねたところ、1番多かった理由は「時間を節約したいから」で36.0%だった。「仕事や勉強の合間に効率よく視聴したいから」7.3%と合わせると、約4割の人が時間をかけずに映画の視聴を望んでいることが判明。学校の課題や仕事など、やるべきことが多いZ世代は、映画の視聴に多くに時間を割けないのかもしれない。
2番目に多かったのは「ストーリーを早く知りたいから」で22.6%。ストーリーに引き込まれるあまり、続きが気になって倍速で視聴してしまうようだ。これはZ世代に限らず、多くの世代で“あるある”だろう。
また、より多くの作品やエンタメを楽しみたいという意見も多く、「気軽により多くの作品を観たいから」14.0%、「観たい作品が多すぎて、早く消化したいから」7.8%、「他のエンタメにも時間を使いたいから」7.0%と続いた。魅力的な作品やコンテンツがあふれる現代ならではの、贅沢な悩みと言えるだろう。
回答をみると、限りある時間で最大限に楽しみたいと考えるZ世代のタイパ志向が顕著だった。TikTokなどのショート動画が定着したZ世代にとって、長時間の映画は倍速で観るくらいが“ちょうどよい”のかもしれない。
出典元:【VOD STREAM】
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