土地勘がない場所での道案内や観光スポットの検索など、スマホは日常のみならず旅行中にも欠かせないアイテムだ。しかし、現地の景色や雰囲気を楽しまずにスマホばかり見ていると、一緒に訪れた人は「つまらないのか」「一緒にいて楽しくないのだろうか」と、ネガティブな感情を抱くかもしれない。旅行中にスマホばかり見ているとき、実際に同行者はどう思っているのだろうか。人材派遣サービスを行うR&Gが実施した「旅行中における同行者のスマホ使用」のアンケート結果を確認しよう。
旅行中にスマホをいじりすぎると、相手は「不安になる」など、ネガティブな感情に
アンケートは2024年10月10日~11日、10代から50代以上までの男女500人を対象にインターネット調査で実施された。旅行中に同行者がスマホばかり見ていると、楽しさが「かなり減る」と回答した人は41.0%。「多少減る」と答えた42.4%と合わせると、83.4%の人が同行者のスマホいじりを見て、がっかりしていることがわかった。
続いて、「旅行中にスマホばかり見ている同行者をどう思うか?」(複数回答可)と尋ねたころ、最も多かった回答は「退屈なのかと不安になる(122人)」。「自分と一緒にいてもつまらないのか」「旅行のプランが実は気に入ってなかったのではないか」など、不安になってしまうという声が挙がった。
「気分が下がる(109人)」、「イライラする(98人)」も多くの票を集めており、相手と一緒に楽しみたいと期待しているぶん、それが叶わず気持ちが落ち込んだり、自分を大切にしてもらっていないと感じ、イライラにつながったりするようだ。
スマホばかり見ている同行者への対処法1位は「何もしない」
では、旅行中にスマホばかり見ている同行者に対して、人々はどう対応しているのだろうか。(複数回答可)1位は見て見ぬふりをする「何もしない(158人)」。理由として多かったのは「雰囲気が悪くなるのが嫌」で、「1~2時間程度は我慢しています(20代 女性)」「イライラするが、旅行中に指摘して喧嘩になるほうがもっと嫌なので、黙っておく(40代 男性)」などの声が挙がった。
2位は「注意する(120人)」。はっきり「気分が悪いからそろそろ止めて」と指摘する人もいれば、雰囲気を悪くしないようにやんわりと注意する人も。また、「夫ならイラっとした感じで言い、友達なら明るくやんわりと言う」など、相手によって伝え方を変えている人もいた。
3位は「スマホから気をそらす(85人)」。具体的な方法として、「見て、景色がきれいだよ」などと自然に話しかけて、相手の注意をスマホからそらそうと試みる人が多かった。
なかには「最初は放っておいて、よっぽど気になったら声をかけ、改善しなければ怒る」といったように、段階に分けて対応を変えている人も。注意されたときは、かなり相手の不満が溜まっていると思っておいたほうが良さそうだ。
このように、旅行中にスマホばかりいじっている同行者に対して、多くの人がマイナスの感情を抱くことが明らかになった。楽しいはずの旅行が台無しにならないよう、旅行中のスマホ使用はほどほどが肝心だ。
やむを得ずスマホを触る時間が長くなりそうなときには、「観光スポットについて調べるね」「仕事の連絡が入っちゃって、○分くらいかかるかも」など、相手に配慮した声かけをしておこう。
出典元:【株式会社 R&G】