学習やコミュニケーション、情報収集など、さまざまな役割を果たしているスマホ。幼少期からデジタルデバイスに触れてきたZ世代にとっては生活必需品ともいえるアイテムだが、どのくらい生活と結びついているのだろうか。BAKERUが運営するみんギガがZ世代を対象に調査した「生活習慣とスマートフォン利用」のアンケート結果を見ていこう。
約7割がスマホ依存を自覚、利用制限のストレス度合いは食事制限と同レベル!
アンケートは2024年10月24日~11月2日、18歳から25歳の男女約159人を対象に、インターネット調査で実施された。「自身がスマホ依存症だと思うか」と尋ねたところ、「とてもそう思う」と回答した人は23.9%。「どちらかといえばそう思う」と回答した48.4%と合わせると、72.3%がスマホへの依存を自覚していることが判明した。
次に、スマホ利用と合わせて、睡眠や入浴といった生活習慣の各項目について、回答者が「3日間利用制限されるとしたら、どの程度ストレスを感じるか」を、10点満点で表した。すると、最もストレス度が高かったのは「睡眠」で8.4点。次いで「スマートフォン・インターネット利用」が7.4点、「食事」が7.3点と続いた。
スマホの利用制限が睡眠に次ぐストレス要因となり、また基礎的な生活習慣の「歯磨き」や「入浴」よりも上回ることが判明。食事と同等のストレスを感じる時点で、多くの人がスマホ依存症になっているのかもしれない。
半数近くの人がデジタルデトックスを希望、だが実践した人は2割弱
先ほどのデータから、多くの若者にスマホ依存の傾向があることが明らかになったが、中には自身のスマホ依存を問題視し、スマホやパソコンなどのデジタルデバイスと意識的に距離を置く「デジタルデトックス」を考える人もいるようだ。そこで「デジタルデトックスをしたいと思ったことがあるか」と質問したところ、「はい」と回答した人は42.8%と、半数弱はデジタルデトックスを検討していたことが明らかになった。
次に、デジタルデトックスを希望した人にその理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「睡眠の質改善」で55.9%。次いで「ストレス軽減」が54.4%、「時間の使い方の生産性向上」が52.9%だった。スマホを過度に利用すると、半数以上が睡眠やストレスに悪影響を及ぼすと考えているようだ。また、約3割は「対面でのコミュニケーションの増加」を、約2割は「仕事とプライベートを分けるため」を理由として挙げた。
確かに、メールやSNSなどが気になって、つい就寝時にスマホを見て寝付けなくなったり、ネットサーフィンをしている内に、気づくと時間が大幅にたっていたりした経験は、誰しもあるのではないだろうか。生活必需品とはいえ、スマホと距離を置く時間を設けたほうがよさそうだ。
しかし、実際にデジタルデトックスを行った経験がある人は17%と、2割弱にとどまった。若者のスマホ利用が生活習慣の一部と化してしまった以上、デジタルデトックスの実践は、思ったよりハードルが高いようだ。自身の健康のために、「ベッドの近くにスマホを置かないようにする」、「就寝時間はスマホの通知をオフにしておく」など、できることから取り組んでくれることを切に願う。
出典元:【株式会社BAKERU(「みんギガ」)】