年賀状は“不要文化”に? 7割が送らず、処分時の個人情報漏洩リスクに懸念する人多数【Job総研調べ】

毎年届く年賀状。保管している人もいれば、たまって置き場所に困り、処分を検討している人もいるだろう。しかし、名前や住所などの個人情報が記載されているため、どう処分すべきか悩んだ経験はないだろうか。年賀状の廃棄・保管に関する人々の考えを知るために、パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関「Job総研」が実施した「2024年 年賀状の実態調査」をみてみよう。

約8割は受け取った年賀状が「捨てづらい」と回答、半数以上が個人情報漏洩のリスクを懸念

受け取った年賀状を「捨てづらい」と感じている人は、約8割にものぼる(「Job総研」調べ)

アンケートは2024年11月27日~12月2日、現在職を持つ20代から50代の男女614人を対象に、インターネット調査で実施された。「受け取った年賀状は捨てづらいか」と質問したところ、「とても捨てづらい」と答えた人は24.3%、「捨てづらい」が29.5%、「どちらかといえば捨てづらい」が23.5%だった。合計すると、77.3%の人が年賀状を捨てづらいと思っていることが判明した。

また、「年賀状の廃棄・保管時の個人情報漏洩リスク」については、「とてもリスクを感じる」「リスクを感じる」「どちらかといえばリスクを感じる」と回答した人が52.6%と、個人情報漏洩のリスクを懸念する人が過半数を占めるという結果に。実際にリスクを感じている人からは、「今の時代、送ることにリスクを感じる。年賀状が残ったとしても個人情報等の記載内容は改められると思う」「年末年始は家を空けることが多いので、個人情報の漏洩や詐欺、誤配など不安に思うことが増えた」などの声が寄せられた。

個人情報漏洩の不安など、年賀状に関するマイナスな意見が多く見られたが、今後は年賀状文化と、どう向き合っていけばいいのだろうか。

年賀状文化は「不要だと思う」が6割強、一方で年始の挨拶は「必要」という声が多数

年賀状文化は「不要派」が多かったが、年始の挨拶は「必要派」が多かった(「Job総研」調べ)

「年賀状文化の必要性」について尋ねたところ、「不要だと思う」と回答した人が64.1%と過半数を占める一方、「年始の挨拶の必要性」については「必要だと思う」派が上回った。この結果から、年賀状という形式にこだわらず、年始の挨拶をしたほうがよいと考えている人が多数いることが明らかになった。

最後に、家に大量に保管されているであろう年賀状の処分方法を紹介しておく。シュレッダーにかけたり、個人情報保護スタンプを使う方法もあるが、枚数が多いと手間がかかる。そこでおすすめするのが、ガムテープを使う方法だ。年賀状を束にしてガムテープでぐるぐる巻きにし、可燃ごみに出すだけ。処分に困っている人は、ぜひ試してほしい。

出典元:【Job総研(パーソルキャリア)】

※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より)

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