高速道路を走行中に降りるはずの出口を、ついうっかり通り過ぎてしまった経験はないだろうか? そんなときは、次の出口で降りて余計な高速料金を支払い、再び高速道路に乗り直す人が多いと思う。だが、そんなときでも無駄に高速料金を支払わなくても済む方法があるのだ!
「特別転回証明書」を発行してもらえば無料で戻れる!
高速道路を使った長距離ドライブでは、つい話に夢中になったりボーッとしていて、うっかり降りるはずの出口を通り過ぎてしまうことがある。多くの人は仕方なく次の出口で降りて、無駄に高速料金を支払い、再び高速道路に乗り直して引き返すことだろう。これでは初っ端から楽しいドライブが台無しである……。
だが、そんなときは慌てずに「特別転回証明書」を発行してもらおう。これによって、無駄な高速料金を支払わなくて済むのだ。実は、「高速道路営業規則」には、間違えて走行した区間の高速料金を免除してもらえる制度がある。決して料金所で慌てて、Uターンしたりバックしてはいけない。
それでは「特別転回」の方法を解説しよう。まず、行き過ぎて降りた出口の一般レーン(有人料金所)で、係員に“出口を間違えた”と告げよう。すると「特別転回証明書」を発行してくれるので係員の指示に従って車をUターンさせて高速に乗り直す(通行券に印が押される場合も有)。そして、本来降りるべきだった出口まで戻って、一般レーンで「特別転回証明書」を提示すればOK。これで、間違えた区間の高速料金は免除されるというわけだ。ただし、これは現金支払いのときの対応で、ETC利用時はやや異なる対応になる。
(Image:e-nexco.co.jp)
高速道路営業規則 第7章「特別な通行をした場合の料金」の第4節「利用者の事情による転回」が該当する部分。少々わかりにくいが、ドライバーの事情で転回する場合は、その区間の料金を免除すると書かれているのだ
ETCでも間違った区間の高速料金は免除される
「特別転回証明書」を発行してくれるのは現金支払いの有人料金所のみで、ETCを使用した場合は「特別転回証明書」は発行されない。それでは、ETC利用者はいったいどうすればいいのだろうか?
ETC利用者は、まずETCカードを車載器から抜いて出口に向かおう。出口では一般ゲート(有人料金所)に進んで、係員に抜いたETCカードを提示しながら“出口を間違えた”と告げる。すると係員が誘導してくれるので、車をUターンさせて一般ゲートから進入し、ETCカードを提示しながら係員に「特別転回です」と告げる。ゲートを通過したらETCカードを車載器に挿し直して、本来の出口で降りればOKだ。
ただし、この「特別転回」は100%認められるものではない。係員のいないスマートインターや転回が困難な場合には、対応してもらえない場合もあることは覚えておこう。くれぐれも、慌てて逆走したりしないようにしたい。
●NEXCO東日本「高速道路営業規則 第7章 特別な通行をした場合の料金」(公式)は→こちら