「エルメス」「シャネル」「ルイ・ヴィトン」誰もが知る高級ブランドバッグは、数十万~数百万円することも少なくない。男性から見ればたかがバックに、そんなにお金を出す価値があるのかと考えてしまうだろうが、なかには10年後も価値を維持しているものも少なくない。今回は、元鑑定士の筆者が、将来も価値あるブランドバックについて解説しよう。
どんなブランドバッグが10年後も価値を維持できるのか?
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アナタは彼女の誕生日プレゼントに、数十万円もするブランドバッグをせがまれた経験はないだろうか?「たかがバッグにどうして数十万円を払わないといけないのか?」「本当に数十万円の価値があるのか?」などと考えてしまう人もいるかもしれない。だが、日本においては「エルメス」「シャネル」「ルイ・ヴィトン」と言った誰もが知る高級ブランドバッグであれば、10年後も数万円で売却でき、なかには買ったときよりも高くなるモデルがあるのをご存じだろうか?
もちろん、ブランドバッグと言えども、基本的には経年劣化に合わせて価格も下がっていくが、なかにはプレミア価格になるものもいくつかある。その条件は「人気モデルの廃盤」「コラボレーション商品や限定品」「ブランドそのものの人気が高まる」などが挙げられる。最近は、ハリウッドスターやセレブ、または皇族などの有名人が使用することで人気に火が付きやすいが、それを予測するのは困難だ。そこで、元鑑定士の筆者が過去の経験から、10年後も価値を維持できる鉄板ブランドバッグを紹介するので参考にしてほしい。
■エルメス「バーキン」
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言わずとしれたエルメスのバーキン。サイズは「バーキン25」「バーキン30」「バーキン35」「バーキン40」の4種類があるが、なかでも「バーキン30」は一般的なサイズで使い勝手がよく人気が高いために高騰が見込める。また、海外では初期のバーキンと同じサイズで、いちばん大きい「バーキン40」の人気も高く、今後はこちらにも注目したい。とはいえ、バーキンはトゴやトリヨンクレマンス(雄牛)のモデルでも最低100万円以上する高級品。アリゲータやポロサス(ワニ革)などは、500万円以上するので、初期投資資金のある人向けだ。
■シャネル「マトラッセチェーンショルダー」
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シャネルのバッグのなかでもっとも高騰が期待できるバッグ。20年以上前から発売されている人気現行モデルで、基本デザインに変更はないのがポイント。現在の定価は50万円以上するが、発売当時は15万円前後であった。そのため、現在は中古品でも購入価格の4倍もの高値で売買されているのだ。今後も定価が上昇していけばさらなる高騰が期待できるだろう。
■ルイ・ヴィトン「限定ライン」
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日本では圧倒的な人気を誇るルイ・ヴィトン。かなり使い込んだ一般モデルでも、10年後に値段が付くのはルイ・ヴィトンだけだ。残念ながら、購入価格より高くなるプレミア商品は少ないが、「草間彌生」「村上隆」「シュプリーム」とのコラボモデルは現在も高額で取引されている。
今後も高騰が期待できるバッグはやっぱり「バーキン」!
数あるブランドバッグのなかでも、購入時よりも価格高騰が期待できるは、ズバリ!“エルメスのバーキン”である。安いものでも定価100万円以上するので、素人が簡単に手を出せる代物ではないが、もしかすると下手な株投資やFXよりも儲かるかもしれない……。ただし、これは「バーキン」のみの話。エルメスのほかのバッグが購入価格より高くなる可能性は低いので注意したい。次に紹介するのはシャネル「マトラッセチェーンショルダー」だ。こちらのモデルは20年以上前から現在も変わらず発売されている超人気モデル。発売当時は15万円程度だったが、現在の定価は50万円以上するため、中古相場もそれに近い価格まで高騰しているのだ。最後に紹介する「ルイ・ヴィトン」は、日本では圧倒的人気を誇る超有名ブランド。購入価格より高くなるのは一部の限定品のみだが、通常モデルで状態がかなり悪くても、10年後に値段が付くのはルイ・ヴィトンだけであろう。
なお、現在は中古ショップやフリマアプリなどで、手軽にブランドバッグを売却できるようになってきた。高く売るコツはいずれの場合も「付属品を揃えておく」「状態を少しでも綺麗に保つ」「売却する際の季節などにも注意する(アパレル品はとくに)」である。ただし、中古ショップで売却を検討している人は、一般的なリサイクルショップではなく、専門知識がある中古ブランド専門店を選ぶほうが、高値で売れる可能性が高いことは覚えておこう。
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