誰もが憧れる「ロレックス(ROLEX)」。いざ買おうと思うと、ボーナスが軽く吹っ飛ぶくらいの金額だ。やはり、現実的に考えると新品ではなく中古も考えざるを得ない。だが、中古ロレックスのなかには程度の悪いものや偽物も含まれている。そこで今回は、元鑑定士の筆者が中古ロレックスを買うときに注意すべき3つのポイントを解説しよう。
人気のアップルウォッチより売れているロレックス
(Image:Ragemax / Shutterstock.com)
時計の王様と言われる「ロレックス(ROLEX)」。やはり、男であればいつかは欲しいと思わせる魅力がある。だが、実際にロレックスを購入しようとすると、予算的にどうしても中古を視野に入れざるを得ない。
ところが今、中古ロレックス市場は大変な盛り上がりを見せており、中古は販売当時の定価を軽々と超えているのだ。この辺りの事情は→『元鑑定士がこっそり教える10年後も価値がある「ロレックス(ROLEX)」今狙うならどれ?』で、すでにお伝えした。中古ロレックスがどのくらい人気があるかと言えば、アップルウォッチ(Apple Watch)が3年前にロレックスを超えて腕時計売上高No.1に輝いたが、このランキングにロレックスの中古は含まれておらず、中古を含めれば、やはりロレックスに軍配が上がるのだ。
■コンディション
まずはコンディションを確認すべし。ショップで購入する場合、優良店であれば店頭に並べる前に「内部洗浄」や「外装研磨」などが施されている。長年オーバーホール(OH)されていないと、あとで10万円以上の修理費がかかる場合もある。また、オークションはおすすめできないが、少なくともケース(本体)のキズは確認しておきたい。普通に使っていれば細かな傷はできる(上写真)。この程度なら研磨すれば消せるので気にすることはないが、角の打痕は消せないので要注意!
■付属品の有無
(Image:INTERPRO / Shutterstock.com)
店頭でもオークションでも、購入する前に付属品が揃っていることを確認しよう。とくにギャランティーカード(保証書)があれば、誰でも正真正銘の本物と判断できる。もちろん、付属品の有無で手放すときの査定金額も大きく変わってくる。
■お店の保証期間
ショップで購入するときは保証についても比較してみよう。同じ金額の同じ時計であってもA店は1年保証、B店は5年保証などと異なっているからだ。ロレックスの修理費用は高いので、当然、保証期間が長いほうが安心だ。もちろん、オークションには保証はないので、そのぶん安く買えるメリットもあるが、常に偽物を掴まされるリスクもある。
中古ロレックス選びはいいお店選びから!
中古とはいえ、ロレックスは決して安い買い物ではない。安く購入するにはオークションやフリマという選択肢もあるが、やはりニセ物を掴まされるリスクがある。実際、元鑑定士の筆者でも、外見ではすぐに判別できないほど精巧に作られたニセ物も存在する。まして素人が、フリマの写真だけで本物かどうか判別することは難しいはずだ。
ということで、やはりロレックスはしっかりした専門ショップで買うのが賢明である。まずは店舗に足を運び、本物のロレックスを触ってみよう。できれば有名店を何店舗か回って、値段だけでなく店員の態度や保証内容なども比較してから決めるようにしたい。本物のロレックスは実に精巧に作られている。ケース内部には精密なムーブメントが収められているので、クオーツ時計よりもずっしり重いのだ。何度か本物を触ってみれば、デキの悪いニセ物ならすぐに見分けがつくようになるだろう。
なお、いいお店は決して激安店ではない。中古ロレックスの相場はある程度決まっているので、極端に相場より安い場合は何かしら不具合があるはずだ。値段だけで選ぶと、結局は損することになるので、お店選びは重要なのである。
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ロレックスは自動巻き(手巻き)なので、クオーツ時計と比べるとずっしりと重い。また、定期的なオーバーホールも必要で、費用は10万円以上かかる場合も!
※サムネイル画像(Image:pio3 / Shutterstock.com)