「政府配布の布マスク」を寄付するという選択肢 便乗した送りつけ商法マスク詐欺には注意を

新型コロナウイルスの感染拡大により、全国的にマスクや消毒液が品薄となっています。こういった品薄不足を解消するため、政府は一世帯あたり二枚のマスク配布を行うことに決定しました。東京都など爆発的に感染が拡大している都市部から配布されるこちらのマスク、早い方はもう手にしているでしょう。
466億円ともいわれる経費を使い布マスク配布ということに賛否両論あるのが現状ですが、「政府からの布マスクは必要ない」という方には寄付という選択肢もあります。
また、マスクを使ったフィッシング詐欺や、代金を請求する詐欺も発生しており注意が必要です。
こちらでは、このような政府からの布マスク配布に伴う情報についてまとめてみました。

政府からのマスク、必要な方に届けたい

「政府配布の布マスク」を寄付するという選択肢 便乗した送りつけ商法マスク詐欺には注意を

(撮影:編集部)

マスクは足りている、既に洗ってくり返し使えるものを使用しているなど、政府からのマスクは不要だという方もいるかもしれません。「送られてきたマスクは自分とサイズが合いそうにない」という声もあるそうです。こうした理由から、せっかく送られてきたマスクを使わない状況が考えられるようになりました。
一方ではマスクが足りず喉から手が出るほど欲しいという人もいる、なんともアンバランスなこの問題に「寄付」という解決策があることをご存知でしょうか?

 

①介護施設に寄付をする
外出自粛やテレワーク推奨と言っても、私たちの生活を維持するにあたり外に出て働いている方々もいます。介護施設もまた、従来通りの勤務が求められる仕事です。現場ではマスク不足が深刻化しており、こちらの「スケッター」ではマスクの寄付で介護施設従事者の力になる活動も行っています。
〈送り方〉
サイト内のフォームに寄付するマスクの枚数を記入してから発送します。※送料は自己負担
宛名:株式会社プラスロボ
住所:〒106-0031東京都港区西麻布4-11-2 406
お問い合わせ:sketter@plusrobo.co.jp
※詳細は→こちら

 
②ホームレス支援に寄付をする
路上生活者など、マスクがあっても買えない状況の方もいるでしょう。様々な理由で家を持たず、ネットカフェで生活をしているネットカフェ難民は、お店の休業によってその行き場を失っています。彼らは住所がない=政府からのマスクが届かないということなのです。
こちらの「ホームレス支援全国ネットワーク」では、マスクの寄付を募り、そのような方々へマスクを届ける支援を行っています。
〈送り方〉
未開封のマスクを封筒などに入れ、普通郵便で送ります。※送料は自己負担
宛名:ホームレス支援全国ネットワーク
住所:〒805-0015 北九州市八幡東区荒生田2-1-32
問い合わせ:093-651-7557 postmaster@homeless-net.org
※詳細は→こちら

マスクの送り付け詐欺に要注意!!

「政府配布の布マスク」を寄付するという選択肢 便乗した送りつけ商法マスク詐欺には注意を

政府からのマスク配布に便乗した詐欺について、消費者庁は注意をよびかけています。一方的にマスクを送り付け、代金を請求するという送り付け商法と言われる手口です。今月13日までに150件余りもの相談が寄せられたとのことで、今後も詐欺には注意が必要です。
政府が配布するマスクは透明の袋に入っており、お知らせ文が同封されています。心当たりのない商品が届いた場合は、代金を払わないこと、開封しないこと、個人情報を聞き出される可能性があるため連絡しないことを徹底して下さい。不審に思った場合は、消費生活センターなどに相談しましょう。

 

マスク一つで救われる人もいれば、詐欺を働く人もいます。あなたは大切なマスクをどう使いますか?
●参考:「布マスク配布に便乗「送りつけ商法」に注意呼びかけ 消費者庁」は→こちら

文=ざわみ/フリーライター

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