例年であればゴールデンウィークで賑わっていたはずの5月ですが、今年は家で静かに過ごした人が大半でしょう。政府は5月31日まで緊急事態宣言の延長を決定し、特定警戒都道府県(北海道、茨城、東京、神奈川、埼玉、千葉、石川、愛知、岐阜、大阪府、京都、福岡の13都道府県)は引き続き外出自粛などの対応を求められています。その他の地域でも、以前のような生活を送ることができるのはいつになることやら……。
かつて、このように多くの人々が家に閉じこもった生活を一ヶ月以上もすることがあったでしょうか。前代未聞の事態に「自粛疲れ」「コロナ禍」「コロナ鬱」などという言葉も出てくるようになりました。
「コロナ禍」「コロナ鬱」とは具体的にどんなものなのか、詳しくみていきましょう。
「コロナ禍」は「コロナうず」ではない
よく「コロナ禍」と目にしますが、「ころなうず」と読んでしまっている方が多いようです。あなたは読めるでしょうか?
これは「コロナ禍(ころなか)」と読み、「コロナによる禍(わざわい)」という意味の造語です。災いと禍は少し意味が違います。
災い:防ぎようのない天災や不幸ごとなど
禍:人為的ミスなどにより発生した凶事、また人為的な努力によって防ぐことが可能な事柄
つまり、コロナ禍とはコロナウイルスが招いた不幸・危機的状況のことなのです。休業を余儀なくされた事業者、休校により学校へ行けない子供たち、外出自粛で家に閉じこもっている人、休みなく働く医療充従者や生活維持に必要な職種の人など、ほとんどの人々がコロナ禍の影響を受けていると言えるでしょう。
コロナ禍によるコロナ鬱が深刻
コロナ禍の一つに「コロナ鬱」があげられます。コロナ禍で休めない、外出できない、ずっと一人きりでいる、一人の時間が持てない、など人によって状況は様々ですが、制限された生活を強いられる中でうつ病を発症する人が増えているのです。いつまで続くかわからないコロナ禍への不安がストレスとなり、それは体の不調として、感情の振れ動きとして表れてきます。慣れない生活に心身ともに戸惑いが生じるのは誰しも起こりうること、もはやコロナ鬱は他人事ではありません。実際に心療内科などへ心身の疲れを訴えてくる方が増えており、専門家は警鐘を鳴らしています。
コロナ鬱を防ぐ3つの方法
こちらでは自宅で簡単にできるコロナ鬱予防法をご紹介します。キーワードは「お風呂から寝るまで」です!
①免疫力を上げる入浴
・40℃であれば20分、41℃なら15分、42℃なら10分の入浴時間を心掛ける。
・肩まで浸かって全身浴をする。
・1.5~2.0℃の体温上昇を目標にする。
・入浴後は、身体をよく拭き、10~15分37.0~37.5℃を保って保温する。この時、大量に発汗するので水分補給を忘れずに。
・週2~3回行う。
②質の良い睡眠
・テレビ、スマートフォン、パソコンなどに就寝前は見ないようにする。
・体温の低下が入眠につながる為、入浴は睡眠の1~2時間前くらいに行う。
・陽を浴びながらの散歩やジョギングなど、適度な運動を行うとよい睡眠に繋がる。
・消化する際睡眠中のホルモン分泌機能を妨げてしまう為、夕食は就寝2~4時間前までに終える。
・日中に長時間の昼寝をしない。昼寝する場合は15分~20分程度、15時までに済ませまる。
③入浴後、就寝前の軽い運動7ステップ
・股関節のストレッチ (20~30秒)
床に座って足の裏を合わせる。背筋を伸ばし、上半身を前に倒す。
・ふくらはぎのストレッチ (20~30秒)
片膝を立ててしゃがみ、立てたほうの膝へ体重をかけるように上半身を倒す。(かかとは床についたまま)
・太もものストレッチ (20~30秒)
両足を伸ばし、かかとを突き出す。(片足ずつでもOK背筋を伸ばし、上半身を前に倒す。
・肩甲骨、肩回し(外回し、内回し各5回ずつ)
立ち上がり、手を肩に添え、できるだけ肘が遠くを通るよう大きく肩を回す。
・体側伸ばし(左右交互に3~5回)
両手を上げまっすぐ立ち、左右どちらかの手首を反対の手でつかむ。息を吐きながら、つかんでいる手を引くように、体を横にしならせる。(伸ばしているほうの足に体重をかける)
・スクワット(3~5回)
肩幅くらい足を広げ、両手を前に伸ばす。膝がつま先より前に出ないようにし、ゆっくりお尻を下ろす。
・深呼吸(3回)
鼻からゆっくり息を吸い、両手を上げる。ゆっくり下ろしながら、口から息を全部吐き出す。
出来る範囲で規則正しい生活を心掛けることはもちろん、コロナウイルスに負けない身体と心づくりが大切です。上記の方法を参考にしてみて下さい。
参照元:●なんと読む コロナ禍【precious.jp】
参照元:【コロナストレス&鬱 3つの予防法】医学博士が教える入浴・睡眠・運動の極意【ミモレ】