アナタは体調が悪くて病院に行くとき、いきなり大病院に行っていないだろうか? 実はそれ、町の診療所で診てもらうより初診で5,000円以上高くなっているぞ! そこで今回は、病院の診察料を安くするコツを紹介しよう。
いきなり大病院に行くと5,000円も損する!!
コロナ禍の影響で最近は病院に行く人が減っているそうだが、体調が悪ければやはり病院に行くしかない。でも、いきなり大病院に行くと初診だけで5,000円、再診で2,500円も余計に取られることをご存じだろうか?
確かに、町の診療所を何カ所もはしごしても原因が分からず、結局は大病院で精密検査を受ける羽目になるような場合もあるので、いきなり大病院に行くのが一概にダメとは言えないが、大病院では通常かかる初診2,880円に加え特別料金が5,000円加算されるほか、2回目も再診料740円に加えて特別料金が2,500円も上乗せされてしまうのだ。しかも、特別料金は保険が適用されず全額自己負担になる。やはり、いきなり大病院に行くと、町の診療所よりも高くつくのは間違いないのである。
■紹介状なしで大病院に行った場合の料金
【1】初診料2,880円+特別料金(選定療養費)5,000円
【2】再診料740円+特別料金(選定療養費)2,500円
※特別料金は全額自己負担
※初診料と再診料は健康保険適用で3割負担となる
※歯科の初診特別料金3,000円、再診特別料は1,500円
町の診療所に行ったほうが診察料は安くつく!
そもそも国は、大病院と町の診療所の機能を分け、大病院に患者が集中しないように、町の開業医などの「かかりつけ医」をもっと活用する方針を打ち出した。そのため、基本的に体調が悪いときは、まずかかりつけ医で診察してもらい、精密検査や高度医療が必要な場合は大病院で診てもらうために「紹介状(診療情報提供書)」を発行することになっている。紹介状の発行費用は2,500円かかるが保険適用で自己負担は750円で済むうえ、紹介状があれば大病院でかかる特別料金は不要になるのだ。ちなみに「大病院」とは、2020年4月の診療報酬改定によって「特定機能病院」と「200床以上の地域医療支援病院」となっている。もし、体調が悪くなったら、まずは町の小さな診療所に行ったほうが診察料は安くつくのである。
なお、大病院の特別料金は、救急車で大学病院などに搬送された場合などは対象外となるそうなので、安心しよう。
参考元:大病院に行くなら「紹介状」の有無で診察料6000円以上の差【マネーポストWEB】
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