最近、日本全国に国際郵便で「謎の種」が届けられているのをご存じだろうか? 誰が何のためにこんなことをしているのか、今でも解明されていないため気味が悪い。もし、アナタのところに謎の種が届いてしまったら、いったいどのように対処すればいいのだろう……。そこで今回は、今話題の謎の種の正しい処分方法を紹介する。
国際郵便で送られてきた「謎の種」は危険!
アナタのところに注文してもいない「謎の種」が国際郵便で届いていないだろうか? もし、届いていたら、絶対に開封して庭やプランターに植えたり、ゴミとして廃棄してはいけない。そもそも何の種かわからないし、もし、毒性のある植物だったり謎のウイルスや菌、害虫などが混入していた場合は大変なことになる。
この謎の種は、数カ月前から米国、英国、カナダ、オーストラリアなどでも確認されている。共通しているのは中国郵政のラベルがあって、おもちゃやアクセサリーの品名で送られていること。そして、日本では植物防疫所の「植物検査合格証印」がないことである。つまり、適正な検査が行われていない“謎の種”なのだ。米国農務省が謎の種を調べたところ、とくに毒性のある植物ではなかったらしいが、だからと言って今後も安全であるとは限らない。
それでは、もし謎の種が送られてきたらどうすればいいのだろうか? 実は、植物防疫所と日本郵政では、謎の種に対して注意喚起をしており、その対処方法についても公表しているのである。
そもそも、植物の種は植物防疫所の検査を受けなければ輸入できない。植物防疫所の公式サイトでも「植物検査合格証印がないと輸入できない」こと。「そのままの状態で最寄りの植物防疫所に相談すること」と書かれている。さらに、送料を自分で負担すれば、郵送で植物防疫所に送って処分してもらうこともできるのだ。
また、日本郵便の公式サイトでも謎の植物については注意喚起が行われており、身に覚えのない種が届いた場合は、受け取りを拒否する旨を郵便局に申し出るように記されている。受け取り拒否された郵便物は、基本的に差出人に送り返されるが、差出人の住所が不明な場合は3カ月後に破棄されることになるそうだ。
つまり、謎の種が届いたら受け取り拒否を申請すればOK! もし間違って受け取っても植物防疫所に相談して処分してもらえばよい。決して興味本位で種の入ったビニール袋を開けてはいけないぞ!
●植物防疫所「海外から注文していない植物が郵送された場合は、植物防疫所にご相談ください」(公式)は→こちら
●日本郵便「注文した覚えのない種子が入った郵便物が届いたというお問い合わせについて」(公式)は→こちら