2017年3月、台北・桃園国際空港から台北駅まで空港MRTが開通し、ツアー会社の送迎バスより短時間で往復できるようになった。しかも、台北駅ではインタウン・チェックインが利用できるので、帰国日も手ぶらで観光できる!
台北・桃園国際空港MRT開通で台北駅まで最短35分!
(Image:Shutterstock.com)
台湾旅行にツアーで行くと、空港からホテル間で送迎バスが免税店に立ち寄るため、かなり時間をロスしていた。だが、最近では格安航空券を利用する人も増えており、ちょうど2017年3月に桃園機場捷運(空港MRT)線が開通したので、桃園国際空港から台北駅まではわずか35~45分で行けるようになった。これなら短期間の旅行でも時間を有効に使えるだろう。運賃は160元(1元3.6円換算で約576円)と安く、台湾の交通ICカード「悠遊(イージー)カード」も利用できる。車内には旅行バッグ置き場やWi-Fiサービスもあり快適そのもの。注意したいのは、直達車(快速)と普通車があること。どちらも15分間隔で運行しており料金は同じだが、所要時間は第一ターミナル-台北駅間は直達車が約35分で、普通車は45分ほど。これなら無理に送迎バス付のツアーで台湾に行くことはないだろう。
■A12 空港第一ターミナル駅(機場第一航廈駅)
キャセイ・ピーチ・スクート・ジェットスター・バニラ・タイガーなど
■A13 空港第二ターミナル駅(機場第二航廈駅)
チャイナ・エバー・日本航空・全日空など
空港で手荷物を受け取ったらゲートを出て「桃園機場捷運(MRT)」の看板を探して地下2階(第一・第二ターミナルとも)に下る。「往 臺北(台北行)」の電車に乗ろう
車内には旅行バッグ置き場やWi-Fiサービスもあって快適。ちなみに、台湾のMRT車内では喫煙はもちろん飲食もNGなので要注意!
桃園機場捷運(空港MRT)線の路線図。現在も延伸工事中だが、直達車(快速)は、(A12)第一ターミナルから(A1)台北駅まで途中2駅しか止まらないので35分程度。普通車は各駅停車なので45分ほどかかる。
台北駅でインタウン・チェックインが可能に!
桃園機場捷運(空港MRT)線が開通したことで、もうひとつ便利になったのが、市内でインタウン・チェックイン(市區預辦登記)ができるようになったこと。桃園国際空港へ行く前にチェックインして旅行バッグを預けられるので、午後の便なら数時間は手ぶらで観光できるのだ。これは便利!
ただし、利用できる航空会社は今のことろチャイナ・エバー・マンダリン・ユニーのみ。利用時間は当日の朝6時~21時30分までで、出発時刻の3時間前までに手続きを終える必要がある。また、空港MRTの台北駅(A1)の地下1階にあるチェックインカウンターに行ったら、スタッフのいるカウンターか自動チェックイン機が利用できるが、手荷物を預けたら必ずバゲッジ・ステイタス検査機(行李査詢機)のモニターで、自分の手荷物が無事に通過するのを確認すること。なお、チェックインして手荷物を預けても、空港MRTを利用する必要はない。
桃園機場捷運(空港MRT)線の台北駅(A1)は、新幹線のある台鐡「台北駅」とは別の建物にあり、地下通路を使えば徒歩5分ほどで行ける。ただし、通路はわかりにくい場所にあるので、初心者は地上から入ったほうが迷わない。また、2014年に開通したMRT松山新店線「北門駅」とも地下通路でつながっているが、こちらは徒歩10分以上かかる
台北駅(A1)からチェックインカウンターに行く場合、ひとつ目のエスカレーターで地下1階に降りたら左手通路へ向かうこと。2つ目のエスカレータを下りると地下3階で、ここが空港MRTの月台(ホーム)になっており、1番/2番が直達車(快速)、3番/4番が普通車とホームが分かれている
地下1階にあるチェックインカウンターの様子。まだ、利用者は少ないのでスタッフは暇そうだ。旅行者が来ればチェックインや手荷物の預け作業は全部スタッフがやってくれるので、初めてでも心配ない