アナタは飲み終わった空のペットボトルをどうしているだろうか? ラベルを剥がし、水で洗ってリサイクルごみとして捨てている人も多いだろう。しかし、実は空のペットボトルには意外な需要があり、ヤフオクやメルカリなどで売れるものがあるのだ。そこで今回は、中古の空ペットボルが本当に売れているのか? そこにどんな事情があるのかを検証してみる!
ネットで空ペットボトルが売れるってホント?
日本では資源ごみを細かく分類して捨てるのが当たり前になっており、ペットボトルもその例外ではない。わざわざペットボトルのラベルを剥がし、キャップを取って中をキレイに洗ってリサイクルに出している人も多いのでは? でも、そのペットボトルが結構な値段で売れるとしたらどうだろうか?
たとえば、Amazonでは空ペットボトル500m×30本セットが3,150円(1本約105円)で販売されている。もちろんこれは新品なので、多少は需要があるのも理解できるが、実はヤフオクやメルカリなどでは、中古の空ペットボトルにも意外な需要があるという。これはいったいどういうことなのだろうか?
ヤフオクやメルカリでは本当に空ペットボトルが売れていた!
筆者はまずヤフオクをチェックしてみた。すると、中古の空ペットボトルが意外なほど落札されているではないか! たとえばウィスキー4L×4本が1,500円、焼酎用4L×6本が1,700円、炭酸用は1L×24本で1,600円で落札されている。いずれも送料無料となっているので、実際の儲けは数百円だろうが、タダで捨てるはずの空ペットボトルが間違いなくお金になっていたのだ。
念のためメルカリでも調べてみたが、こちらも焼酎用4L×6本が1,800円、R-1ヨーグルトの空ボトル48本が999円で売れていた。メルカリも基本的に送料は自己負担なので、儲けはわずかしかないはずだが、これは見逃せない事実である。
普通に考えれば、自分が使ったペットボトルを洗って再利用すればいいのに、どうしてわざわざお金を出してまで中古の空ペットボトルを買うのだろうか? 謎はますます深まった……。
空ペットボトルが売れる理由を推測してみる!
今回の調査を踏まえて言えることは、まず、“空ペットボトルなら何でも売れるわけではない”こと。500ml、1L、2Lのものはほとんど売れていない。つまり、空ペットボトルで需要があるのは“焼酎用4L”なのである。実はこれ、湧き水を汲みに行く人や自宅で果実酒を作る人などに需要があるらしい。また、ヤフオクでは1Lであっても“炭酸用”だけは落札されていたが、こちらは最近流行りの自家製炭酸水を保存したい人向けらしい。確かに普通のペットボトルに炭酸水を入れると圧力で破裂するので、耐圧仕様の炭酸用を欲しがる人はいるのだろう。
そして、メルカリで気になったのは“R-1ヨーグルト”が数十本単位で売れていたこと。容量はたった100mlしかないが、こちらは夏休みの子どもの工作や、キャンプなどで使う洗剤や油などを少量入れるのにちょうどいいサイズらしい。
いかがだろうか? 自分で洗ったり、数を揃えたりするのは確かに面倒くさいので、手軽にネットで買える中古の空ペットボトルにもある程度の需要があるのをご理解いただけだろう。