実際にETC「ドラ割」使って車でGo Toトラベルを予約したら、とんでもなく激ムズだった!

2020年10月1日から東京発着のツアーも対象となった「Go Toトラベル」キャンペーンだが、実はETC周遊割引の「ドラ割」を使えば、高速代金も割引対象になるのをご存じだろうか? 筆者はさっそく「ドラ割」を使って「Go Toトラベル」を申し込んだのだが、それはもう、どんでもなく面倒くさかった! そこで今回は、車で「Go Toトラベル」を利用するときの手順と注意点を紹介しよう。

高速代金もGo Toトラベル対象になる「ドラ割」とは?

(Image:staynavi.direct)

 いよいよ2020年10月から東京発着のツアーも認められた「Go Toトラベル」キャンペーン。宿泊施設だけでなく往復の交通費(飛行機や電車)や食事代も含めたツアー代金が35%オフになり、15%分の地域共通クーポンまでもらえるので、フル活用すれば通常の半額(50%OFF)で旅行に行けるのが魅力。しかも、旅行会社のツアーに申し込めば最初から35%オフの代金しか払わなくていいのが便利だ。詳しくは→こちらを確認してみよう。
 ところが、車で旅行に行った場合、宿泊施設はGo Toトラベルの対象になるものの高速代金は対象にならず、ちょっと損した気になってしまう。そこでおすすめしたいのが、ETC周遊割引の「ドラ割」である。実は「ドラ割」を使うと高速代金もGo Toトラベルの対象になり、お得な「ドラ割」の代金が35%オフになるのだ。「ドラ割」の概要については→こちらをチェックしてほしい。

(Image:driveplaza.com)

NEXCO東日本のETC周遊割引「ドラ割」は、関東以北の北海道まで7種類のETC周遊割引が利用できる。しかも、Go Toトラベル対象なら35%で買えるし、15%分の地域共通クーポンまでもらえるのだ!

 今回筆者は、東京から那須塩原の温泉旅館に奥さんと2人で1泊することにしたが、具体的にどのくらいお得になるか計算してみよう。
 まず、今回「ドラ割」は「栃木・茨城周遊パス」を選択。「川口JCT」から東北自動車道「西那須野塩原IC」まで、平日はETC利用で3,830円、休日は2,990円かかるので往復で6,820円だが、「ドラ割」の2日間・普通車なら乗り降り自由で6,000円となる。単に往復するだけだと820円安いだけでお得感は少ないが、今回はGo Toトラベルが適用されるので「ドラ割」は2,920円値引きの3,900円で買える。しかも、別に1,000円分の地域共通クーポンまでもらえるのだ。
 宿は「STAYNAVI」というWebサイトで「Go To 高速道路周遊パス対象」と表示された宿泊施設を予約することで、Go Toトラベル対象となる。今回予約した温泉旅館はA5ランク黒毛和牛が味わえる温泉宿のプランで1人1泊1万8,150円だが、35%OFFの2万3,595円となり、2人で1万2,705円も安くなった。もちろん地域共通クーポンも別に5,000円分もらえるため、高速代と併せて合計2万1,625円(約半額)もお得になったのだ。

「ドラ割」を使うことで、本来はGo Toトラベル対象にならない高速代(ETC料金)も35%OFFになり、高速代+宿代は約半額に! クーポンも「ドラ割」分が1,000円分増えて6,000円分に!

(Image:driveplaza.com)

今回申し込んだETC周遊割引「ドラ割」は「栃木・茨城周遊パス」。「常磐道」や「東北道」が乗り降り自由で2日間・普通車なら6,000円だが、Go Toトラベル適用で3,900円に割引きされたうえに1,000円分のクーポンも付く

「ドラ割」を利用すれば車の旅行でも「Go Toトラベル」が適用され、ほぼ半額で旅行に行けることがご理解いただけたと思うが、実際に筆者が予約してみたところ、複数のWebサイトを行ったり来たりしながら、手順通りに進めないといけないので、非常に面倒くさかった。
 まず、最初にすべきことは【1】「STAYNAVI」で会員登録して「Go To 高速道路周遊パス対象」の宿泊先を探すこと。【2】実際の予約は宿泊先の公式サイトで予約する。予約が完了したら【3】「STAYNAVI」で「予約情報登録」を行う。「割引クーポン発行画面」で宿泊日や予約番号、プラン名、住所、予約総額などを入力してクーポン番号を入手する。宿泊先の手続きが完了したところで、ようやく【4】NEXCO東日本のWebサイトから「ドラ割」を申し込める。今回は栃木・茨城周遊パスを選択。利用日や自動車の区分を選んだら、クーポン番号や宿泊日、ETCカード番号を入力して申し込む。【5】確認メールから再度「STAYNAVI」に移動して確認すると「ドラ割」が35%オフとなり、「ドラ割」分のクーポンが1枚追加されて、1,000円券が6枚になっていた。

最初に、STAYNAVIで「Go To 高速道路周遊パス対象」の宿泊先を予約すること。予約したら再度STAYNAVIで予約情報登録してクーポン番号を発行。このクーポン場号を発行しないとGo Toトラベル対応「ドラ割」を申し込めないのだ。「ドラ割」を申し込むと「ドラ割」購入分のクーポンも追加される仕組みになっている

「ドラ割」を利用した「Go Toトラベル」の申し込みは非常に複雑で分かりにくい。そこで実際に申し込んだ筆者が、注意したいポイントを紹介しよう。
 まず、「Go To 高速道路周遊パス対象」を利用できる宿泊先はかなり限定されていること。実は筆者は当初、渋川伊香保温泉で宿を探したが満室だらけで、急遽、那須塩原で宿を探すことにした。宿を変更すると対応する「ドラ割」プランも再検討するのが面倒くさい。また、「宿泊総額+ドラ割料金÷人数×泊数」が4万円を超えるとGo Toトラベル割引対象にならない点には十分注意してほしい。
 次に、STAYNAVIで宿の予約情報を入力すると、とりあえず宿代分のクーポンが発行されるが、同時に「クーポン番号」も発行される。このクーポン番号を入手して、ようやく「ドラ割」を申し込めるようになるのだ。「ドラ割」の申込では、ETCカード番号を入力する必要があるが、この入力枠にはちょっと戸惑ってしまう。もし、ETC番号を間違えると「ドラ割」が適用されないので、ここがもっとも注意したいポイントかもしれない。

(Image:staynavi.direct)

STAYNAVIで宿を検索するときは、必ず「Go To 高速道路周遊パス対象」と表示された宿を選び、宿の公式サイトで予約する。支払いは現地で現金払いとなる。また、「宿泊総額+ドラ割料金÷人数×泊数」が4万円を超えるとGo Toトラベル割引の対象にならないので要注意!

(Image:staynavi.direct)

宿の予約が終わると、宿から予約確認メールが届くので、STAYNAVIのサイトで宿泊日、プラン名、予約番号などの情報を入力する。また、予約総額は消費税込み価格を入力すること。これで「ドラ割」を申し込むのに必要なクーポン番号が発行される

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「ドラ割」の申込画面。利用開始日、期間、車の区分、宿泊先の都道府県を選択したら、STAYNAVIで発行されたクーポン番号を入力する。これでGo Toトラベルの割引(35%オフ)が適用される

(Image:driveplaza.com)

ETCカード番号はカードによって14~19桁と異なる。仮に19桁「82-6004-0000-0509-0000-7」の場合は、ハイフンを入れず右のマスの頭から順番に入力していけばOK。「ドラ割」を申し込んだあとSTAYNAVIを確認すると、「ドラ割」分の1,000円クーポンが1枚追加されているのが確認できる

●NEXCO東日本「ドラ割」(公式)は→こちら
●STAYNAVI(公式)は→こちら

(※2020/10/8 記事の一部を訂正いたしました)

文=藤原博文/フリーライター

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