現代の生活に無くてはならないスマートフォン。とくにビジネスパーソンにとっては、出先でもメールをやりとりしたり得意先に急ぎの電話を入れたりと、日々大いに役立っていることだろう。そんなスマホはビジネスシーンだけでなく、プライベートでも大いに利用されている。
今回は、スマホのプライベートでの利用シーンやその傾向についてお伝えしたい。
スマホの利用時間は年齢とともに減少傾向に
通勤電車の中や休憩中、さらには自宅でも触れる機会が多いであろうスマホアプリ。リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した男女と15~19歳、20~24歳、25~29歳、30代以上という性別・年齢区分による「スマートフォンの利用実態調査」によると、男女とも若者ほど長時間の利用割合が高まる結果となった。男性であれば15~19歳の回答者では「1日の利用時間が5時間超」の割合が58.0%だったのに対し、20~24歳は47.0%、25~29歳になると36.0%と、明確に減少傾向を示している。これは学生からビジネスパーソンとして社会に出たことで拘束時間が増えたため、スマホを触る時間が減っているのではないかと推察できる。
また、「男性30代以上」以外の区分全てで、「LINE」「Instagram」「YouTube」「Twitter」の4アプリが利用頻度上位4つを独占。主要なコミュニケーションツールは性別・年代を問わず共通していることが明らかとなった。特にLINEの利用率は全体でも46.0%と半数近くが利用しており、20%台の他の3ツールを圧倒していた。
また、このアンケートではスマホアプリへの課金経験の割合も調査している。女性回答者が15~19歳32.0%、20~24歳49.0%、25~29歳62.0%と階段状に上昇しているのに対し、男性回答者では15~19歳54.0%、20~24歳61.0%、25~29歳60.0%と、女性と比べるとほぼ横ばいだ。気持ち15~19歳が少ないが、未成年が課金をするためには保護者の承認等が必要な場合も多く、「課金したいけどできない」という層がいるのではないかと考えられる。
そしてどんなアプリで課金されているかを考察してみると、Google PlayやApp Storeといったアプリのダウンロードサイトで公開されている売上ランキングの上位は軒並み“ゲーム”だ。つまり、課金経験のある60%の男性陣の中でもゲームが多くを占めている可能性は低くないと言えるだろう。ゲームで課金をする層は学生時代から課金を始めているのかもしれない。「ゲーム好きの男子はマジョリティである」と喜んでいいニュースだと、筆者としても嬉しい。
参照元:スマートフォンの利用実態に関する調査【Cross Marketing】